受動喫煙の影響を考えよう|最も身近なPM2.5といわれる副流煙の害と平山論文の真偽について

近年、喫煙による健康への悪影響が叫ばれています。

たばこのパッケージに書かれている警告文も、「あなたの健康を損なうおそれがありますので吸いすぎに注意しましょう」から、病名を表記するなど、より具体的な内容に変わりました。

また、たばこの害で問題になっているのは、吸っている本人よりも、立ち上る副流煙を吸うことになる周囲の人たちに健康被害の影響が大きいということ。

この受動喫煙について初めて論文として発表したのが平山雄氏で、この平山論文を根拠として語られていることが多いです。

しかし、この論文は賛否両論あります。

平山論文で述べられている喫煙の害について、検証してみましょう。

たばこの副流煙に含まれる成分と害について

たばこの煙を顕微鏡で見ると、ガス状の物質の中に直径0.4ナノメートル前後の無数の微粒子が浮遊しているのです。

このことからガス状の物質粒子状の物質に分けることができます。

ガス成分には、

・一酸化炭素
・二酸化炭素
・窒素酸化物
・アンモニア
・ニトロソアミン
・シアン化水素
・硫黄化合物
・炭化水素
・アルデヒド類
・ケトン類
などが主に含まれています。

粒子成分は、

・水
・ニコチン
・タール

からなっており、その中でも「タール」には、発がん性のある、

・多環状芳香族炭化水素
・フェノール
・ベンゼン
・ナフタリン
・金属イオン
などが含まれています。

たばこの煙は、肺の中に吸入される煙の「主流煙」、そして火のついた先端から立ち上がる煙の「副流煙」に分けることができます。
発生する各種の有害物質は「主流煙」よりも「副流煙」のほうが多くなります。

どれくらい多いのかというと、「主流煙」を「1」とした場合、「副流煙」では、

「一酸化炭素」4.7倍
「ニコチン」2.8倍
「タール」3.4倍
「アンモニア」46倍
「カドミウム」3.6倍
「窒素酸化物」3.6倍
「ベンゼン」10倍
「ホルムアルデヒド」50倍
「ニトロソアミン」52倍
「ベンツピレン」3.7倍

また、「主流煙」は酸性なのですが、「副流煙」はアルカリ性ですので、目や鼻の粘膜を刺激してしまいます。

そして「副流煙」と喫煙者が吐き出した煙の「呼出煙」を合わせて「環境たばこ煙」と呼んでおり、これが周りの非喫煙者にも影響を与えているのです。

つまり自分でタバコを吸わなくても、喫煙者の近くにいるだけで影響を受けることになってしまいます。

これが「受動喫煙」と呼ばれるものです。
この受動喫煙により、呼吸器系の機能障害、特に喘息が発生したり、悪化したりするという報告が数多く出ています。

そもそもこの「たばこ」ですが、たばこの葉以外に、風味付け、保湿、刺激を抑えるために数多くの添加物が入っています。

紙巻たばこには、保湿剤として、
・グリセリン
・フロピレングリコール
・エチレングリコール
などが加えられています。

そして甘みを加えるために、
・甘草
・ブドウ糖
・果糖
・ウイキョウ
・蜂蜜
なども添加されています。

たばこの銘柄によっては爽快感を出すために「メンソール」を加えたり、風味をつけるために「バニリン」「メチルシナミド」なども添加されているのです。
その他に「ポリフェノール」や「テルペン」を含む植物の抽出物も添加されています。

さらに、たばこを発酵させる際や、燃やした際に、さまざまな化合物が作られているんですよ。
例えば、「たばこ特異ニトロソアミン」。
これは「葉たばこ」「たばこの煙」にだけ存在するもので、発がん性があるのです。

また、たばこを加熱することによって物理的反応、科学的反応が起こり、たばこの煙の中の化合物は増加しておよそ4000種類以上になります。

副流煙を受動喫煙してしまったらどのような影響が考えられる?

たばこの3大有害物質は「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」です。

・ニコチン
神経毒性を持つ物質で、末梢神経を収縮させ、血圧を上昇させるという作用があります。
さらに依存性がありますので、たばこを吸わなければイライラしてしまい、なかなかやめることができない原因になります。

・タール
たばこの成分が熱で分解させてできる粘着性の物質で、「ベンゼン」など多くの発がん性物質が含まれています。

・一酸化炭素
たばこが不完全燃焼するときに発生する物質です。
血液中では酸素よりも先にヘモグロビンと結合をします。
そのために体が酸素不足の状態になり、活動量が低下して疲れやすくなってしうのです。
血液中のコレステロールを酸化させて、動脈硬化を促す作用もあります。

有害物質がわかったところで、受動喫煙の影響を見てみましょう。

まず思い浮かべるのは「肺がん」ではないでしょうか。

国立がん研究センターの多目的コホート研究によると、夫がたばこを吸う場合、同居している女性の肺がんリスクはおよそ1.3倍にもなるとのことです。
ちなみに同居している女性はたばこを吸っていません。

ところが、肺の奥にある肺胞付近にできる「肺腺がん」に限定すると、リスクは2倍以上にもなることが報告されているのです。

受動喫煙した場合、空気中に広がった「副流煙」の微小有害物質を呼吸と一緒に吸い込みますので、肺の奥深くにまで入りやすく、肺腺がんを引き起こす原因であるとされています。

そのため、たばこを吸わない女性の肺腺がんの37%は、夫からの受動喫煙を避けることができれば防ぐことができるのです。

また、受動喫煙とがんの関係は決して肺がんだけではありません。

たばこを吸わない女性が家庭や職場で受動喫煙の状態にある場合、乳がんの発症リスクが最大で何と2.6倍にもなることが報告されているのです。
閉経前の女性に目立っていることから、女性ホルモンの活性が何らかの影響を及ぼしていると考えられています。

そのほかのがんについては詳細な調査がまだありませんが、国際がん研究機関では、受動喫煙を発がん性のリスクが最も高い「グループ1」クラスに位置づけています。

肺がんなどのがんの発症は15年から20年の長い月日がかかりますが、それに対し、もっと短期間で発症する病気が「気管支炎」「喘息」「心筋梗塞」です。

たばこの「副流煙」には「PM2.5」という微小の有害物質が大量に含まれています。

この「PM2.5」は化学燃料、草木を燃焼するときに出る、さまざまな超微粒子化学物質の総称で、大きさが2.5マイクロメートル以下ということです。
環境省の基準では「PM2.5」の濃度は1日平均35マイクログラム以下(1㎡あたり)と定められています。

全面禁煙の建物内のPM2.5は8マイクログラムから22マイクログラムほどですが、喫煙が可能な建物内では、何と約20倍にも濃度が上昇

この高い数値は、WHO(世界保健機関)やアメリカ環境保護局などの基準によると、「緊急事態レベル」もしくは「呼吸器に重大な症状が現れる」量の2倍以上に相当するのです。

居酒屋と家庭、職場を単純に比較することはできませんが、喫煙者がいることによって室内の「PM2.5」の濃度は数十から100マイクログラムとなり、この数値でも呼吸器に症状が現れるレベルになります。
特に子どもや高齢者は影響を受けやすいため、受動喫煙を避けるようにしましょう。

他にも2008年の中央環境審議会の報告によれば、「PM2.5」が「虚血性心疾患」「不整脈」「心拍変動」などの危険因子であり、特に「急性心筋梗塞」との関係が指摘されています。

「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」などの生活習慣病はもともと「心筋梗塞」のリスクが高いため、発症を予防するためには自分が禁煙をすることはもちろんですが、受動喫煙をできるだけ避けることが大切なのです。

とはいえ一緒の家に住んでいる場合、受動喫煙を避けるのは難しいもの…。
なので喫煙者は受動喫煙防止、対策のために、アイコスをおすすめします。

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受動喫煙の害が大きいという根拠の平山論文はどこまで本当か?

受動喫煙の可能性を世界で初めて指摘したのは、1981年に発表された「平山論文」です。

40歳以上の非喫煙者の妻と喫煙者の夫9万1540組を16年間追跡調査して、夫の喫煙が多いほど妻の肺がんによる死亡率が高くなる、という内容でした。

ところがこの論文、計算方法が故意であったり、データの分類方法が誤っているなどという批判を受けていたり、原データが公表されていないという問題もあるのです。

そもそも平山論文は、統計を基にした「疫学調査」と呼ばれるタイプの研究になります。

疫学調査では受動喫煙者のがん死亡率が非喫煙者より高いとしても、喫煙者の家庭に共通した喫煙以外の生活環境などの影響である可能性も残ります。

なぜなら疫学調査というのは、何に研究費を投じるべきかということを判断する予備調査にすぎません。
これをどれだけ繰り返しても、受動喫煙と健康の因果関係は永久に証明できないと言う医学博士もいます。

タバコの有害性を主張する研究にはもう1つ、発がん性物質を使用した動物実験という方法があります。
しかしこれも、受動喫煙の有害性を証明するには至っていません。

疫学調査と動物実験ばかりがどんどん繰り返されているということは、タバコの有害説を証明する研究には成果が望めないということの裏返しなのでは、という意見もあります。

何よりも決定的なのは、喫煙者数と肺がん死亡率の推移

1950年から2010年の60年、喫煙者数は減少しているのですが、肺がん死亡者数は何と70倍にも増えています。
肺がんにおいては、喫煙という原因は重大なものではないのです。

非喫煙者にとって「煙」「臭い」が不快であるという好みの問題にすぎない、という意見もあります。

しかしこのように因果関係が証明されていないのに、医者でさえも、たばこでガンになると信じているのです。

このたばこ有害説は世界共通のものだといっても過言ではありません。

まとめ~受動喫煙によって肺がんのリスクが高くなるという平山論文には疑問が多い~

平山論文はまず「喫煙は有害である」という結論ありきで、その結論へ誘導すべくデータが利用されているのではないか、という批判があるようですね。

その統計データにしても検証が不可能で、有意性を疑問視されています。

また、たばこを吸う人には生活習慣に問題のある人が多いので、これが体を蝕む誘因となっているのかもしれません。

たばこの煙にはPM2.5が多量に含まれるとはいえ、受動喫煙で必ずしも肺がんのリスクが高まるとは言い切れないようです。

ただし、たばこを吸わない人にとって、たばこの煙は嫌なものです。
ですから、たばこを吸う人には周りを受動喫煙させないような心遣いが欲しいですね。

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