平均余命・平均寿命・健康寿命ってなにが違うの?男女別に詳しくみてみよう!

みなさんが考える「老後」とは何歳からでしょうか?
医療制度でいえば、前期後期高齢者は65歳から74歳まで、後期高齢者は75歳以上とされていますが、最近の60代や70代の方たちはとてもお元気で若々しいですよね。

同じようで違う!平均寿命と平均余命、健康寿命とは?

「平均寿命」が長くなっている、というのはよく聞くと思います。
また「平均余命」が延びた、なんて話題を耳にすることもありますし、「健康寿命」というワードも注目されていますね。
同じようで違う、これらの言葉について詳しく見ていきましょう。

平均寿命

生物が生まれてから死ぬまでの期間を指す「寿命」を平均して推計したものです。
2017年発表の日本人の平均寿命は、男性は80.98歳、女性は87.14歳、(※1)です。

平均余命

これから先、生きられる残りの命を指す「余命」を予測した年数です。
日本人の主な年齢の平均余命は以下の通りです。

年齢 男性 女性 年齢 男性 女性
0歳 80.98 87.14 50歳 32.54 38.21
5歳 76.20 82.37 55歳 28.02 33.53
10歳 71.23 77.39 60歳 23.67 28.91
15歳 66.26 72.42 65歳 19.55 24.38
20歳 61.34 67.46 70歳 15.72 19.98
25歳 56.49 62.53 75歳 12.14 15.76
30歳 51.63 57.61 80歳 8.92 11.82
35歳 46.78 52.69 85歳 6.27 8.30
40歳 41.96 47.82 90歳 4.28 5.62
45歳 37.20 42.98

(※2)

健康寿命

寿命の中で、日常生活に制限がなく健康で自立し活動できる期間を指します。
WHO(世界保健機構)が提唱した指標です。
2013年発表の日本人の健康寿命は、男性は71.19歳、女性は74.21歳、(※3)です。

※1、※2 ・・・厚生労働者、平成28年度簡易生命表より
※3 ・・・厚生労働省、健康日本21(第二次)より

日本の平均寿命、平均余命は、年々延びています。
世界ランキングでも常に1位や2位といった上位に位置しており、日本は世界屈指の長寿の国といえるでしょう。

長寿大国、日本は本当に健康の国?

下記は、健康寿命の直近の数値(2013年)と、その同じ年に発表された平均寿命の比較です。

平均寿命:男性、80.21歳、女性、86.61歳
健康寿命:男性、71.19歳、女性、74.21歳

男性は9.02年、女性は12.4年、健康寿命が平均寿命を下回ります。

健康寿命の定義はどうだったでしょうか?
健康で自立した活動のできる期間ですね。
つまり、日本人の男性は9年、女性にいたっては12年もの間、人生の最後の時間に自立した生活を送ることができず、日常生活に何らかの制限があるということになります。

しかし、周りを見てみると元気な70代以降の方は多いですし「みんな最後は寝たきりだ!」のように言われてもピンとこないかもしれません。
実際に、75歳以上で要介護認定を受けている人は2割弱、ほぼ8割の人達は介護なしの生活をされています。

日本の厚生省は健康寿命の定義に「自分が健康であると自覚している人」を副指標とし、病気や障害の質よりも重視している傾向にあります。
そのため、データとなる調査で「自分が健康でない、生活に支障を感じる」と申告があれば、健康寿命の定義としてアウトとなり、実際の現状よりもシビアな数字になっている部分もあるのでしょう。

しかし、単純に平均寿命が長い=健康的だといえないのは事実です。
飲食ができない状態でも胃ろうからチューブで栄養を送ることができます。
自発的な呼吸が困難でも人工呼吸器があれば延命が可能です。
平均寿命が延びている背景には、そういった状態で命をつないでいる人が増えているという現実があるのです。

日本が本当に健康の国になるためには、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすことを考えないといけません。

健康寿命はこうして延ばす!

いつまでも健康で自立した生活を送るためには、介護が必要な状態にならないことが大事です。
要介護を招く原因となる主な病気や症状をいくつか紹介します。

脳血管疾患(脳卒中)

日本人の死因の第4位。
「脳梗塞」「脳出血」「クモ膜下出血」の3つのタイプに分かれる。
治癒した場合も後遺症が残りやすい。
半身麻痺、言語障害、寝たきりになるなど、要介護のリスクは高い。

心疾患

日本人の死因の第2位であり、代表的なのが「狭心症」「心筋梗塞」。
突然死の原因にもなり、要介護状態になる確率も高い。

ロコモティブシンドローム

骨、関節、筋肉、神経、といった運動器の衰えにより体を動かす機能が低下した状態。
進行すると立つことや歩行ができなくなり寝たきりを招く。

これらの病気や症状と深く関わっているのは、生活習慣です。
高血圧や脂質異常症、肥満、糖尿病などの生活習慣病は、脳卒中や心疾患の要因といえる動脈硬化のリスクを高めます。
ロコモティブシンドロームは運動不足や低栄養による筋力の低下が要因です。
健康寿命を延ばすには、生活習慣の改善が大前提といえます。

加齢制御医学が専門の白澤卓二教授(順天堂大学大学院)は「健康寿命を延ばすには①カロリーコントロール、②運動、③前向きな考え方が不可欠」と言っています。
食事は腹八分目にとどめ、魚や野菜を積極的に食べる、定期的な運動、ストレスを溜めない、といった生活を心がけないといけません。

また、高齢になると転倒などによる骨折から寝たきりになってしまう人も多いです。
閉経後の女性は特に骨粗しょう症のリスクが高まるので、カルシウムやビタミンD不足、筋力の低下には気をつけましょう。

元気で自立した老後のために!今の生活習慣が健康寿命を決める!

人生80年時代、どころか平均寿命を考えると90年にも手が届く勢いです。
仕事や育児、色々なことを乗り越えて人生の盛りを過ぎたら、穏やかに余裕をもって余生を過ごしたいですが、それも健康あってのものですね。

不健康な生活習慣を続けていては、自分の健康寿命を縮めてしまいます。
生活習慣の改善は難しく考える必要はありません。
まずは、明日の食事から!
少しづつ意識を変えて実践していく、その積み重ねが元気で自立した老後に繋がっていくのです。

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