ナイアシンの効果・効能
- 動脈硬化予防
- 血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きと、毛細血管を広げる働きがあるため、血行がよくなり血液をサラサラにすることができるため。
- 統合失調症の緩和
- ナイアシンの代謝異常によって、うつ病や統合失調症が起こるため、ナイアシンなどの栄養素を用いて治療が行われているため。
- 喘息の抑制
- 喘息の原因であるヒスタミンを減少させる働きがあるため。
- 二日酔い改善
- 有害物質「アセトアルデヒド」は、アルコールが分解されるときに生成される成分で、ナイアシンはこれを分解する働きがあるため。
- エネルギーを作る
- 「糖質」「脂質」「たんぱく質」の三大栄養素の代謝に不可欠です。体内にナイアシンが吸収されると活性化されて「ビタミンB1」「ビタミンB2」「ビタミンB6」などとともにエネルギーを作り出す働きがあります。
相乗効果がある成分
- ナイアシンを含む食べ物
- たらこ(生)
まぐろ
かつお
いわし
レバー
鶏ささみ
※レバー、肉類、魚類に多く含まれる
- 1日に必要な摂取量(男性)
- 15mg
- 1日に必要な摂取量(女性)
- 12mg
ナイアシンの副作用
通常の食事で過剰摂取になることはほとんどありませんが、薬やサプリメントなどで大量に摂取すると「消化不良」「下痢」などの消化器系の障害や肝臓の障害を起こすことがあります。
また1日に100mg以上のナイアシンを摂取するによって皮膚が紅潮してヒリヒリした症状、痒みが出ることがあり、この症状を「ナイアシンフラッシュ」と呼んでいます。
ナイアシンフラッシュは、ヒスタミンというアレルギー反応物質が放出されるこで、血管を拡張させて脂質異常を改善するなど、一般的に有益な健康効果で、通常、ナイアシンフラッシュは一時的なものですので数分で収まります。
「ニコチン酸」「ニコチン酸アミド」という物質の総称ですが、有害なニコチンとは全く異なり、区別するために「ナイアシン」と呼ばれるようになりました。
このナイアシンは活性型で、他のビタミンB群と同じように「糖質」「脂質」「たんぱく質」の代謝に補酵素として関わり、中でも「糖質」「脂質」の代謝に関わる様々な酵素に関係しています。
ナイアシンが関わって生産されるエネルギーの総量は、体内で必要とされているエネルギーの60~70%にもなり、体内に存在する酵素のおよそ40%、500種がナイアシンを必要としているのです。
このナイアシンは「メラトニン」の生合成に必要なもので、「メラトニン」はホルモンの一種で睡眠などの生体リズムを形成しているものです。
通常の食生活で欠乏症になることはありませんが、「トウモロコシ」「モロコシ」を主食とする場合には注意が必要です。
欠乏症になると、皮膚に日焼けのような発疹ができる「皮膚炎」や「ペラグア」という「下痢」「精神神経障害」などの症状が起こる可能性があります。
その後、中枢神経系がおかされてしまうとうつ病、精神障害が現れます。