貧血は原因の究明が大事!原因別最新貧血治療法と食事改善

貧血とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが正常以下になり、全身へ酸素を送り届ける役割が十分に果たせていないことで、全身が酸欠状態となり起こる症状です。

ヘモグロビンの合成には鉄分を必要とし、その鉄分が不足していることで起こる鉄欠乏性貧血は全体の80~90%を占めています。
成人女性の5~10%がこれにあたり、潜在性鉄欠乏状態の貧血予備軍に至っては、成人女性の20~25%にまで達します。

女性は月経や婦人科系の病気で出血が多くなることがあるため貧血の割合が高く、貧血は女性特有の病気だと思っている方も多いと思いますが、少数ですが男性にも貧血は発症します。

男性で貧血の症状がある場合は体内で出血が起こっている可能性が高く、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、大腸ポリープ、大腸がんなどの重い病気のサインとも言われています。

貧血の症状

・疲れやすい
・だるい
・目まい・立ちくらみ
・動悸・息切れ
・食欲がない
・頭痛
・顔色が悪い
・口の中の粘膜や下まぶたが白っぽくなる

さらに貧血が進行すると…
・枝毛や抜け毛が増え髪が薄くなる
・子宮を妊娠しやすくする黄体ホルモンの分泌が低下して妊娠しづらい体になってしまう
・爪がスプーン状に反り返ったり、もろく割れやすくなる
・肌が荒れカサカサになる

貧血の種類と特徴

全体の80~90%の方が鉄欠乏性貧血によるもので、鉄分をしっかりと補充することでかなり改善を見込めますが、残りの10~20%の方の貧血の原因はさまざまです。

鉄欠乏性貧血

貧血で一番多いのがこの鉄欠乏性貧血で、食生活や偏食による鉄不足、妊娠中や授乳中による鉄不足、過度なダイエットによる鉄不足などが原因となっています。

日々の代謝で約1mgの鉄分が失われ、さらに女性は毎月の生理で1日あたり約0.5mgの鉄分が失われていくため、もともと赤血球量が多い男性より圧倒的に女性に発症割合が高いのが特徴です。

鉄分はヘモグロビン(血色素)の主成分で、鉄分が不足すると赤血球の中のヘモグロビン量が減少したり、赤血球が小さくなってしまうことで、全身に酸素を供給する働きが低下し酸欠状態になってしまうため、動悸、息切れ、めまいなどの貧血の症状を引き起こしてしまいます。

出血性貧血

生理による出血、子宮筋腫や子宮内膜症による出血、分娩時に起こる出血、痔や胃潰瘍による継続的な出血、胃がんなど消化器の疾患による継続的な出血、事故や手術による大量の出血などが原因で起こる鉄欠乏性貧血です。

大量の出血の場合は止血や輸血を行い、継続的な出血の場合には元となる病気の特定を行い鉄欠乏性貧血の治療を行います。

再生不良性貧血

赤血球だけでなく、白血球も血小板の血液に必要な全ての細胞が減少してしまう再生不良性貧血は、1972年に厚生労働省が特定疾患に指定した難病で、年間の発生数は人口100万人あたり約6人、全国の患者数は約5,000人という非常にまれな病気です。

骨髄にある造血幹細胞が何らかの原因で減少してしまう骨髄機能低下によって発症する再生不良性貧血ですが、先天性と後天性があり、後天性の80%以上は原因不明です。

動悸、息切れ、めまいなど貧血特有の症状の他に、皮膚や歯茎からの出血、あざができやすい、注射後の出血がなかなか止まらない、血尿や血便が出るなどの自覚症状を感じたときにはかなり進行してることが多く、輸血や骨髄移植などといった治療を行うようになります。

溶血性貧血

正常な赤血球の寿命である120日が異常に短縮した状態を溶血と言い、全国でも患者数は約2,000人程度のまれな病気です。

溶血性貧血には、赤血球自体に異常がある先天性のものと、赤血球に対する抗体や血管壁の異常など赤血球以外に要因がある後天性のものがあります。

動悸、息切れ、めまい、頭痛などの貧血症状の他に、破壊された赤血球の色素の沈着によって起こる黄疸や、尿の色が濃くなる、胆石ができる、脾臓の腫れなどの症状が起こるのが特徴です。

また、後天性の自己免疫性溶血性貧血では、悪性リンパ腫や白血病、膠原病などが原因の場合もあるので早期に受診をしましょう。

悪性貧血

赤血球を造るのに必要なビタミンB12の欠乏によって起こる中高年に多く見られる貧血で、ビタミンB12を服用することで改善できる、治療法が確立している貧血です。

動悸、息切れ、めまいなどの貧血症状の他に、食欲不振や消化不良、舌の炎症や口内炎、手足の痺れや皮膚の感覚麻痺、白髪の増加や、進行すると記憶障害や痴呆の症状を発症することがあるので、早期の治療が必要です。

二次性貧血(続発性貧血)

血液以外の基礎疾患が原因で起こる貧血で、主な原因としては、感染症や膠原病などの慢性疾患、がん、腎疾患、肝疾患、内分泌疾患などがあり、高齢者でみられる軽度から中等度貧血の大部分が消化器系の悪性腫瘍だと言われています。

慢性疾患

膠原病、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの慢性炎症や結核、感染性心内膜炎、肝膿瘍などの慢性感染症が原因で、鉄分吸収能力の低下エリスロポエチンの産生低下、赤血球寿命の低寿命による鉄欠乏性貧血や、自己免疫性溶血による溶血性貧血を発症します。

進行の速度がゆっくりなため貧血の症状を感じない人もいます。

腎性貧血

慢性腎不全などが原因で、腎臓で作られる造血因子のエリスロポエチンが不足し、赤血球をつくる能力が低下することで起こる貧血です。

遺伝子組み換え技術によってエリスロポエチンを定期的に投与できるようになったことから、症状を改善でき治せる貧血と言われています。

肝疾患に伴う貧血

肝硬変や慢性肝炎などが原因で起こる貧血で、患者全体の3分の2の方が発症していると言われています。
脾機能亢進、赤血球膜の脂質の異常による溶血や、消化管からの出血、循環血漿量の増大、肝炎後再生不良などが原因です。

内分泌疾患に伴う貧血

甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症、副腎皮質機能低下症などが原因で赤血球の産生能力が低下することによって起こる貧血です。

悪性腫瘍に伴う貧血

二次性貧血の5割以上を占める悪性腫瘍に伴う貧血で、胃がんや大腸がんなどに多く見られる患部からの慢性的な出血や、鉄分吸収能力の低下、エリスロポエチンの産生低下、赤血球寿命の低寿命化などによる鉄欠乏性貧血や、出血や抗がん薬による造血抑制など様々な原因が複雑に関係しています。

今すぐ改善した方がいい生活習慣

睡眠不足
睡眠中は血液のバランスの代謝を整えるホルモンが大量に分泌されますが、睡眠が不足するとホルモンの分泌がスムーズに行われなくなり、鉄分の吸収を下げ赤血球の生産に支障をきたしてしまいます。

質の良い睡眠を適切な時間にしっかりとるように心がけましょう。

お酒を控える
アルコール分解には血液を作るために必要なビタミンCやビタミンB群を大量に消費してしまいます。

また、アルコールには葉酸の吸収を妨げる働きがあるため、適量を心がけるようにしましょう。

コーヒーやお茶、紅茶
コーヒーやお茶、紅茶に含まれているタンニンは鉄の吸収を妨げてしまいます。

特に食事中や食事の後の吸収にとって大切な時間には、これらの飲むことは控えましょう。

運動をする
運動を代謝を上げ血液の循環をよくします。

酸素がたっぷり含まれた新鮮な血液しっかりと全身に行き渡らせるためにも、日ごろから適度な運動はを心がけましょう。

貧血は女性力を下げる

やる気が出ない…
血液中の酸素不足は脳の活動を低下させ、やる気が起こらなくなり、一日中ボーっとして眠気を起こします。

イライラする…
体内の酸素不足はさまざまな不快症状を起こし、寝不足で疲れが取れていない時には精神が安定せずイライラを強く感じてしまいます。

爪が変形する…
爪がスプーン状に反り返ったり、もろく割れやすくなるので、ネイルをすることもできません。

肌が荒れ髪がパサパサ…
肌細胞が酸欠を起こしお肌のターンオーバーが乱れ、鉄不足でコラーゲン生成に悪影響が出るため保湿力が低下し、肌も髪もパサパサ状態になってしまいます。

顔色が悪い…
ヘモグロビンは酸素と結合して赤色になるので、貧血になると赤みが少なくなって顔が青白くなってしまいます。

赤ちゃんができない…
貧血は生理不順を起こすことが多く、不妊の原因となってしまうことがあります。
また、鉄分不足は子宮を妊娠しやすい状態にする女性ホルモン(黄体ホルモン)の分泌を低下させてしまいます。

鉄分補給で貧血予防

月経のある成人女性は1日に10.5mg、成人男性は7.5mgの鉄の摂取が推奨されています。

3食規則正しく栄養バランスの良い食事と、足りない分はサプリメントなどでしっかり補うことを心がけるようにしましょう。

鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類

ヘム鉄

・特徴
肉や魚といった動物性食品に含まれる鉄分で体内への吸収率が高い

・食品
特に豚肉のレバー(レバー以外の肉類にもヘム鉄は豊富に含まれています)、イワシやカツオなどの青魚、あさりなど

※鉄は胃酸が分泌されると吸収されやすくなります。
梅干や酢など酸味のある食べ物は胃酸の分泌を高め、よく噛んで食べたりすることで胃酸の分泌を促し鉄分の吸収率を高めることが期待できます。

非ヘム鉄

・特徴
植物性食品や乳製品、卵に含まれる鉄分で体内への吸収率は低い

・食品
ほうれん草、小松菜、ひじき、大豆、ドライフルーツ

※非ヘム鉄は吸収率が低くヘム鉄の5~6 分の1程度。
※ビタミンCを豊富に含む野菜や果物、良質なたんぱく質を含む卵や牛乳を併せて摂取すると吸収率をが上がる
※緑茶や紅茶などに含まれるタンニンは非ヘム鉄の吸収率を低下させます。

造血効果のあるビタミン

ビタミンB12

魚介類、卵黄、チーズ、牛、鶏レバー・しじみやアサリなどの貝類

葉酸

大豆やブロッコリー、キャベツ、枝豆、アスパラなど野菜全般

鉄の吸収を高めるビタミン

ビタミンC

パセリ、ブロッコリー、ピーマン、ケール、にがうり、レモン、いちごなど

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