口臭の原因はもしかして病気?根本から改善するための方法をご紹介

口臭とは、その名の通り、口の臭いのことです。
人は、常に口や鼻から気体を放出しています。
それは、呼吸をしている以上、止めることはできません。
その放出する気体が、周りの人からみて悪臭であると感じるもの、それが「口臭」です。

口臭というのは、自分ではなかなか判断することが難しいものです。
それに加えて、周りの人からも教えてあげづらい問題です。
なので、自分の口臭は大丈夫だろうか、と気にしている人は多くいます。

1999年に約3.3万人を対象に行った調査のうち、「自分の口臭が気になるか」という質問に、約10%の人が「はい」と答えています。
(参考:厚生省(現厚生労働省)保健福祉動向調査(1999年度))

さらに、2009年に20代~50代の男女を対象にした調査によると、日ごろ気になるニオイのNo.1が口臭となっていて、1999年の調査では約10%だったものが、2009年には77.8%まで増えています。
(参考:江崎グリコ健康科学研究所「口臭の社会生活への影響に関する調査(2009年)」【日頃気になる自分のニオイ、他人のニオイ

しかし、これは自分で感じているものです。
自分の口臭が気になっている人のうち、周りからも口臭がきつく不快だと思われている人は、実際にはこれよりも少ないことが多いようです。
逆に、口臭が強いにもかかわらず、自分では自覚していない人も多く存在しています。

さきほどの2009年に行われた調査では、「普段他人の口臭が気になる」と回答した人が82.0%も存在しました。
これはスメルハラスメント(スメハラ)やブレスハラスメントとして、現代社会では問題となっています。

口臭のタイプは、口臭が発生する原因によって分けられています。
①生理的口臭
 ほとんどの健常者がもっているニオイ。

②食品由来口臭
 匂いが強いものを食べたときに発生するニオイ。

③病的口臭
 何らかの病気が原因となって発生するニオイ。

④ストレスによる口臭
 ストレスを感じることで発生するニオイ。

⑤心理的口臭
 思い込みによるニオイ。

①生理的口臭

生理的口臭とは、誰もがもっているニオイのことです。
普段話しているだけでは口臭を感じにくく、近づいた時に(相手の顔から30cm以内くらい)、口臭に不快感をもつことがあります。
病的口臭(後で説明します)とは違って、本人は自覚できていないことが多いです。

常に発生しているわけではなく、口臭がある時とない時があります。
特に口臭が強くなるのは、
・朝起きた直後
・空腹時
・緊張している時
・疲れた時
・月経の期間

などです。
この時、唾液の分泌量が減少し、そのせいで口臭の原因物質(VSC)が増えてしまうからです。

その他の生理的口臭には、
・妊娠など、ホルモンバランスの変化によるもの
・民族的なもの
・年齢特有のもの

などがあります。

年齢別にある特有のニオイとは

・加齢性口臭
 40歳以上になると、唾液分泌量が低下し、症状が出やすくなる。
 男性でも女性でも、性別は関係しない。

・更年期口臭
 更年期になると、唾液の分泌が極端に減ってしまい、症状が出る。

・思春期口臭
 精神的なストレスによって、口臭が発生する。
他にも、乳幼児期、学童期、成人期、老年期などには、それぞれ特有の口臭があります。

朝起きた直後の口臭について

朝起きた時に、口の中が乾燥したり、ネバネバしたりして、口臭が強くなってしまうことがあります。
この口臭は「モーニングブレス」といわれていて、生理的口臭であり、誰にでも起こる口臭です。
原因としては、長時間の睡眠による水分不足、口呼吸による細菌増殖などが挙げられます。

②食品由来口臭

食品などが由来となっている口臭は、食べた後に起こる一時的なものであり、時間が経てば治まります。
(例)ニンニク、ネギ、お酒、タバコ など。

③病的口臭

病的口臭の90%以上は、口の中にあるものが原因となっています。
(例)歯周病、むし歯、舌苔(ゼッタイ)、歯垢(シコウ)、歯石、唾液の減少、入れ歯の清掃不良 など。

そのなかで最も代表的なものが、歯周病です。
また、口の中の病気でないものでも、病的口臭の原因になる病気があります。
(例)鼻やのどの病気、糖尿病、肝臓の病気、呼吸器系や消化器系の疾患 など。

④ストレスによる口臭

ストレスによって、唾液の分泌量が減少してしまうことで口臭が強くなります。

⑤心理的口臭

自分の口臭が気になり、実際には口臭は強くないのに、強いと思い込んでしまうことを心理的口臭といいます。

口臭の原因となっているのは、80%以上が口の中で発生する「VSC」という物質です。

揮発性硫黄化合物 VSC(Volatile Sulfur Compounds)とは

VSCの代表的なものには、
①硫化水素(卵が腐ったようなニオイ)
②メチルメルカプタン(魚や野菜が腐ったようなニオイ)
③ジメチルサルファイド(生ごみのようなニオイ)

の3つがあり、特に①②が多く、VSCのうち約90%を①②が占めています

VSCは、どのように発生するのか

口の中には、「嫌気性細菌」という細菌が存在しています。
この嫌気性細菌が、
・唾液
・血球成分(血液中にある成分)
・剥離上皮細胞(新陳代謝ではがれ落ちた粘膜上皮)
・食物残渣中の含硫アミノ酸(食べカスに含まれているタンパク質やアミノ酸)

などを分解したときに、VSCが発生します。

VSCが発生する原因となるのは

何らかの原因でVSCが発生すると、口臭が強くなってしまいます。
その原因のほとんどが、「歯周病」「舌苔(ゼッタイ)」です。
ちなみに、歯周病ではVSC②(メチルメルカプタン)、舌苔ではVSC①(硫化水素)が多く産生されます。

【VSC発生の原因】
①歯周病
②舌苔(ゼッタイ)
③歯垢(シコウ)
④歯石
⑤むし歯
⑥唾液の減少
⑦口腔ガン
⑧耳鼻科疾患
⑨口の中以外の病気
⑩その他

①歯周病

歯周病は、最初は痛みもなく、自分では発見しにくい病気です。
しかし、放置しておくとだんだんと悪化していきます。
症状としては、歯磨きをしたりした時に、少ししか歯ぐきを刺激していないにもかかわらず、血が出てしまう、などです。
悪化すると、血に膿(ウミ)が混じり出し、口臭が強くなります。
ちなみに、VSC産生の原因が歯周病に多い理由は、歯周病の原因となっているのが、嫌気性細菌(VSC発生に関わるもの)だからです。

②舌苔(ゼッタイ)

舌の表面に、白っぽいものがつくことがありますが、これが「舌苔」です。
これは、舌の表面に細菌が固まったもので、これも口臭の原因となってしまいます。

③歯垢(シコウ)

舌苔は舌ですが、歯垢は舌でなく、歯の表面に細菌が固まったものです。
食べカスを食べる微生物などがメインです。
歯垢は、放置しておくと歯石になり、歯周病やむし歯などを引き起こしてしまいます。

④歯石(シセキ)

歯石は、歯垢が固まって、硬くなったものです。
歯と歯の間に白い固まりができているのを見たことがあると思いますが、これが歯石です。
歯石は口臭を悪化させ、歯周病などの原因となることでさらに口臭を悪化させます。

⑤むし歯

歯石などが原因となってむし歯になると、むし歯の穴の中に食べカスやむし歯菌が入ってたまっていきます。
最初、むし歯が小さい時には口臭は悪化しませんが、むし歯が進行して大きくなっていくと、だんだんと口臭が強くなっていきます。
むし歯が原因の口臭は、むし歯特有のニオイをしていて、神経が腐るまでむし歯が進行してしまうと、とてもきつい口臭となってしまいます。

⑥唾液の減少

唾液には、粘膜保護作用(粘膜を守る)・自浄作用(口の中を洗い流す)・抗菌作用(細菌の増殖を防ぐ)などの働きがあります。(他にも、潤滑作用・消化作用・組織修復作用など、多くの作用をもっています。)
この唾液の分泌が減ってしまうと、ドライマウス(口腔乾燥)が起きたり、食べカスが口の中に残ってむし歯などに繋がったりしてしまいます。
また、唾液の分泌低下で粘膜保護作用も低下してしまうのですが、これは舌苔の増加を引き起こしてしまいます。
なので、唾液は口臭と深く関わっています。

⑦口腔ガン

舌ガン、頬粘膜(キョウネンマク)ガンなど、口の中で発生するガンが、口臭の原因となることがあります。

⑧耳鼻科疾患

蓄膿症(チクノウショウ)(副鼻腔炎)、咽頭炎、喉頭炎(コウトウエン)なども、口臭を引き起こします。

⑨口の中以外の病気

口や鼻の病気だけでなく、全身疾患も口臭の原因になる可能性があります。
(例)糖尿病・尿毒症・肝硬変・肝癌・肝性昏睡・トリメチルアミン尿症 など。

《ニオイで分かる病気》
その病気特有のニオイがあって、ニオイで簡単に判断できるものもあります。
(例)
・糖尿病:アセトン臭
・尿毒症:ジメチルアミン・トリメチルアミンのニオイ など。

⑩その他

・入れ歯(義歯)のプラスチック部分
・歯にかぶせた金冠(キンカン)(歯にかぶせる黄金製のかんむり)
なども口臭の原因になります。

《口臭の原因は、どれくらいの割合なのか》
ある大学病院でおこなわれた病院統計による結果です。
口臭の検査・診断・治療で病院に来た患者さん(約1,000名)を対象におこなった結果、

・約1/3
生理的口臭(口腔内の清掃状態不良によるもの)
・約1/3
病的口臭(歯周病によるもの)
・1%強
代謝性疾患・耳鼻咽喉系疾患・呼吸器系疾患などによるもの。
・約1/3
治療の必要なし。

という割合になりました。
参考:口臭の原因・実態 e-ヘルスネット 情報提供

口臭のタイプによって、治療方法は異なります
まずは問診・検査などから、どのタイプの口臭であるか・その原因は何であるか、を判断します。
(ちなみに、口臭について診てもらいたい時には、口臭外来や歯科医院にいくとよいです。)
その後、その口臭タイプ・原因に合わせた治療方法を決定します。

①生理的口臭

治療の必要なし。
きちんとした歯磨き、生活習慣の改善などを行うことで、治すことができます。

②食品由来口臭

治療の必要なし。
時間が経つと、自然と口臭はなくなっていきます。

③病的口臭

原因となっている病気を治療することで、口臭を改善することができます。

④ストレスによる口臭

ストレスを発散したりすることで、ストレスを溜め込まないようにすることが口臭改善に繋がります。

⑤心理的口臭

口臭チェックなどを行うことで、自分の口臭は大丈夫だと確信できるようにすると、自分の口臭が強いという思い込みが消え、口臭はなくなっていきます。

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病的口臭の原因になる病気は何種類かありますが、圧倒的に多いのが「歯周病」です。
なので、病的口臭の治療の一例として、歯周病だと判断された時にはどのような治療を行うのかを紹介したいと思います。

専門的な検査で、歯周病かどうかを判断する。
自分では自覚がないのに、他人から口臭が強いといわれる場合は、歯周病である可能性が高いです。
そんな時は、歯科医院にいって、専門的な検査を受けて治療方針を決めます。

歯磨きの指導を受ける。
自分は正しく歯磨きをできていると思っていても、実際にはできていないということが多いです。
なので、正しい歯磨きができるように、模型を使ったりして指導してもらいます。
・歯ブラシの選び方。
・歯ブラシをどう持つのがよいのか。
・どのように歯に当てて動かすとよいのか。 など。

また、自分の歯の磨き残しを、薬で赤く染めて実際に見せてもらうこともあります。

歯石を除去する。
歯医者でするように、歯石を削って取り除きます。
それだけでは無理な場合には、麻酔して歯ぐきを開くことで歯石を取ることもあります。

噛み合わせを調整する。
噛み合わせが悪いと、噛んだ時に、力が変な方向にかかってしまうので、それを調整する必要があります。

抜歯する。
必ず必要なわけではありませんが、歯周病が進んだ歯を放置すると、さらに歯周病の悪化に繋がることもあるので、抜歯した方がいい場合も出てきます。

禁煙する。
タバコは歯周病の悪化・治療の非効率化などを招くので、禁煙は歯周病の治療になります。

体を健康に保つ。
全身疾患(糖尿病など)は、歯周病悪化の原因になります。
また、薬の副作用で歯ぐきが腫れてしまうこともあります。(例:高血圧など。)

治療後も、きちんとケアする。
歯周病は再発しやすい病気なので、治療が終わったからといって気を抜かず、きちんと普段からケアを怠らないことが大切になります。

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最も大切なのが、「口の中を清潔にする」です。
また、VSCは、ほとんどが舌苔で産生されています。
なので、「舌を清潔にする」も、重要になってきます。

歯磨きをきちんとする。

・正しい方法で、歯磨きをおこなう。
 特に、歯と歯の間・歯と歯茎の間などは磨き残しが多いので、十分に注意して磨く。
・デンタルフロス(糸ようじ)や専用のブラシ(歯間ブラシ)などを使ってみる。
・薬用マウスウォッシュ(洗口液、液体歯磨き)を使うことで、歯磨きをより効果的にする。
・寝る前、朝起きてすぐに歯磨きをおこなう。
 (寝る前)寝ている間に菌が増殖するため、寝る前に歯磨きをして、できるだけ細菌の数を減らしておく。
 (朝起きてすぐ)寝ている間に細菌が増え、口の中は非常に細菌が多くなっているので、それを起きてすぐに除去する。

舌磨きをする。

舌磨きの方法
①まず、舌に舌苔がついていないか、鏡で確認する。
②鏡で見える部分のうち、一番奥に舌ブラシをあてて、手前に引く。
③舌ブラシを洗い、舌ブラシが舌苔で汚れないようになるまで繰り返す。

使用するとよいもの
・舌磨き専用の舌ブラシ(より効果的になる)
・小児用の歯ブラシ(毛先がやわらかいもの)
・目の粗いタオル など。

注意点
・力を入れ過ぎないようにする。
・一日のうち、朝起きた時に1回で十分。(舌の粘膜を傷つけるといけないので。)
・舌に傷などがある時は、おこなわない。

定期的に歯医者にいく。

歯や歯ぐきなどの状態を確認してもらったり、今ある歯石を取り除いてもらったりする。
歯ブラシでは除去できない歯石も、専門的な器具(スケーラー)なら除去することができる。(歯石除去・歯面清掃:PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning))
また、だいたいの人が、数ヶ月程で歯石が付着してしまうので、定期的に歯医者に行くことが予防には効果的である。

唾液を出す。

・ガムなどで、あごを動かす。
・アメをなめる。
・すっぱいものを食べる。
・食べる時に、噛む回数を増やして、よく噛んで食べる。
・舌を動かしたり、唇を動かしたりといった運動を行う。
・唾液腺のマッサージをする。(耳下腺、顎下腺、舌下腺 など。)

ストレスをためこまない。

普段からストレスをためないように、自分なりのストレス発散やリラックスの方法を見つけておく。

水分補給をこまめにおこなう。 

水分不足も、口臭の原因になる。

食事は、毎日規則正しく、バランスのとれた食事をとる。

食事と口臭の関係について
「食事」と「唾液の分泌量の変化」には、関係があると考えられています。
 規則正しく食事をとることは、唾液の分泌リズムを整えます。

1日に起こる口臭の変化

口臭の強さは、「食事をとると弱くなり、その後、強くなっていく」という繰り返しになっています。
これは、唾液の分泌量が、食事によって変化することに関係しているのではないかと考えられます。

起床時:最も強い。

朝食:最も弱くなる。

その後:徐々に強くなっていく。

昼食:再び、最も弱くなる。

その後:徐々に強くなっていく。

夕食:再び、最も低くなる。

その後→起床時:徐々に強くなっていく。
参考:口臭の治療・予防 e-ヘルスネット 情報提供

体の中から口臭を抑制してくれるのが、「口臭サプリメント」です。

口臭サプリメントの主な働き

香りで口臭を抑える。
香りの強い植物エキス:バラ・ミント・ジャスミン など。

口の中を健康に保つ。
歯の強化・修復に効果的な成分:カルシウム、葉酸、コエンザイムQ10 など。
歯や歯茎をよくする成分:ビタミンC、オルニチン、ニンニクエキス など。

消臭作用を発揮する。
消臭作用のある成分:カテキン、柿渋エキス など。

腸内環境を整える。
腸内環境を良くする働きをもつ成分:ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンD、乳酸菌 など。

口臭サプリメントで特に重要な成分

口臭サプリメントを選ぶ時には、これらの成分が含まれているかどうかをチェックしてから選ぶとよいでしょう。

シャンピニオン

マッシュルームに含まれている成分。
「効果」腸内環境を整える。

腸内環境と口臭の関係
腸内環境が崩れてしまうと、悪玉菌が増殖します。
すると悪臭のガスが発生し、そこから口臭が発生してしまいます。

デオアタック

コーヒー豆、ごぼうなどに含まれている成分。
「効果」消臭作用を発揮する。
消臭に対して、シャンピニオンとの相乗効果があるため、デオアタックとシャンピニオンは同時に摂取するとより効果的になります。

乳酸菌

ヨーグルトなどに含まれている成分。
「効果」腸内環境を整える。
乳酸菌の中に含まれているビオフェルミンが、腸内環境を整えてくれます。

フィトンチッド

「効果」消臭作用を発揮する。
体内のニオイ物質を分解し、殺菌します。

ローズオイル

「効果」香りで口臭を抑える。
バラのもつ香り成分で、ニオイを抑制します。
また、リラックス効果もあり、こちらも口臭抑制に繋がります。

カテキン

緑茶に豊富に含まれている成分。
「効果」消臭作用を発揮する。
殺菌力・抗菌力があり、その働きで口の中を清潔にします。
その結果、むし歯や歯周病などの予防にもなります。

柿(渋柿エキス)

「効果」消臭作用を発揮する。腸内環境を整える。
消臭効果・抗菌力、また腸内環境を整える働きで、口臭を予防します。

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