20~30歳代の女性は要注意!バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の原因、症状、治療法とは

バセドウ病とは

新陳代謝を盛んにする甲状腺ホルモンを過剰に作ってしまう病気で、人口10万人中約80人程度が患っている、決して珍しい病気ではありません。特に20~30代で発症しやすく全体の半数以上占め、女性患者の割合が全体の9割を超えているのも特徴です。遺伝的な要因が大きい病気でもあるので、家族にバセドウ病を発症したことのある人がいる場合は注意が必要です。

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで全身の代謝が亢進されます。具体的には「常にジョギングしているような状態」で、常に心臓が余分に働いていて体温も高くなります。

そのため、さまざまな症状が現れます。

  • 食欲が出てよく食べているのに体重が減る
  • 暑がりになり多量の汗をかく
  • 疲れやすい
  • 1日中動悸や息切れを感じて眠れない
  • 手が震える
  • 神経が過敏になり不安感を強く感じる
  • イライラして怒りっぽくなる
  • 眼球が出てきたり(眼球突出)、まぶたが釣り上がったり(眼瞼後退)する

バセドウ病の原因

本来自分の体を守るための免疫が、自分の甲状腺に免疫反応を起こすことで、甲状腺ホルモンが過剰につくられてしまう自己免疫疾患のひとつです。

ただ、原因が分かっていないため、完全な治療法というものは今のところありませんが、しっかりと治療をすれば日常生活を普通に送ることができ、寿命に影響を与える病気ではありません。

バセドウ病の治療方法は投薬療法、放射性ヨード治療、手術の3種類です。

どの治療方法も甲状腺ホルモンが過剰に分泌されないようにすることが目的の治療となっています。

投薬療法

抗甲状腺薬(チアマゾール、プロピルチオウラシル)を使い、甲状腺ホルモンを正常にする治療を始めます。開始後1~3カ月くらいで血液中の甲状腺ホルモンの濃度が正常になり、自覚症状もとれ、普通の人とまったく変わらない生活ができるようになります。

この時点では甲状腺刺激ホルモン(TSH)が全滅しているわけではないので、1.5~2年間服用し続けることが大切です。

※投薬だけで治療終了するのは約4割程度で、薬を中止した方の約6割が数か月後に再発しています。早く確実に治療を行いたい場合は、アイソトープ(放射性ヨード)治療や手術による治療を行うケースも多いようです。

アイソトープ(放射性ヨード)治療

放射性ヨードの入カプセルを服用し、放射線を甲状腺だけに集中させ、以上に甲状腺ホルモンを分泌している甲状腺細胞を壊して減らす治療方法です。

放射線と言うだけ怖いイメージを持ってしまいますが、レントゲンに使われているレベルの放射線で、ヨードは甲状腺でしか取り込まれない性質があるので、被爆や癌の心配は必要ありません。

この治療法にはいくつか決まりごとがあります。10日~2週間の入院(体内から微量な放射線は放出されるため)治療後1年間妊娠は避ける(胎児への影響を考え)また、妊娠中や授乳中はこの治療を受けることはできません。

手術

甲状腺を切除し、甲状腺ホルモンの分泌を抑える治療で、約90%の人が治る最も再発率が少ない方法です。

手術には甲状腺の一部だけを摘出する亜全摘と、全部を摘出する全摘手術があります。全摘手術を行うと、甲状腺からホルモンを分泌することができなくなり甲状腺機能低下症を発症するため、甲状腺ホルモン剤を飲む必要があります。

一生薬を飲み続けることにはなりますが、再発の心配やバセドウ病の症状から解放されること、薬に副作用がないことや経済的な負担が軽くなることから、全摘手術が主流の術式となっています。

2週間程度の入院が必要で、前頸部に手術跡が残ってしまうという欠点もありますが、薬物療法で治らなかった方、症状が著しい方、妊娠や出産を予定している方には、最適な治療法と言えます。

「甲状腺ホルモンの濃度を正常にしておく」ことさえできていれば、バセドウ病だからといって、妊娠や出産をあきらめる必要はありません。

そのためには薬の服用が不可欠です。妊娠中、薬を飲むことについて赤ちゃんへの影響を考え不安に感じると思いますが、処方される薬は胎児に影響はなく、甲状腺ホルモンの濃度を正常にしておくことが妊婦と赤ちゃんにとって最も大切なことなのです。

甲状腺ホルモンの濃度が正常でない状態で妊娠した場合には、流産や早産のリスクが高くなっしまいますので、安全な妊娠・出産のためには、前もって甲状腺ホルモンの濃度を正常にしておく必要があります。

ただ稀に、妊娠中は性腺刺激ホルモンの分泌が減少することで一時的に症状が軽くなり、良くなったと思ってしまう人も多いのですが、症状軽減の反動で出産後バセドウ病が悪化してしまうケースがあるので注意が必要です。この場合も薬を調整し甲状腺ホルモンの濃度を正常にすることでその症状は軽減されます。

亜鉛

牡蠣、牛肉、卵、ナッツ類

細胞の新生や体内の200以上の酵素の成分としても重要で、甲状腺ホルモンの産生や甲状腺機能のバランスを取るのに役立ちます。

ヨード

昆布、昆布を使った加工品、昆布茶、のり、ひじき、もずく、わかめ、寒天などの海藻が原料となるもの、昆布だしを使用した調味料など、甲状腺ホルモン産生するのに必要なヨードですが、摂取しすぎると、薬の効果を下げてしまったり再発を招いてしまうので制限が必要です。

刺激物

唐辛子、アルコールなど、動悸が激しくなる症状がみられるため、代謝を亢進させる刺激物は避けましょう。

化学物質

カフェイン飲料、白砂糖など、炎症を引き起こしたり、血液の循環を悪くしたり、ホルモンの邪魔をしたりして、甲状腺の機能を低下させてしまいます。

どんな病気でも言えることですが、ストレスは体にいい影響を与えません。

できるだけストレスをため込まない方法やストレスを発散する方法など、日頃から穏やかに過ごせる工夫をしていくことも大切です。

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