花粉症の時期がやってくる!鼻水・鼻づまり・目の痒みの症状がでる原因は何?対策をしっかりして備えよう

花粉症とは、その名の通り、花粉が原因となる病気です。
別名を「季節性アレルギー性鼻炎」といいます。
植物の花粉(スギ、ヒノキなど)が原因となって、アレルギー症状を引き起こします。
花粉症で出るアレルギー症状は主に、鼻・目のアレルギー症状です。

春になると、マスクをしている人をよく見かけるようになりますよね。
また、くしゃみや鼻水などに悩まされている人も多くなります。
これらの多くは、「花粉症」によるものです。
日本では、花粉症は国民病ともいわれているほどの病気で、日本人の約25%は花粉症にかかっているとされています。

花粉症はアレルギー性鼻炎のひとつ

アレルギー性鼻炎は、大きくわけて「季節性アレルギー性鼻炎」と「通年性アレルギー性鼻炎」の2種類にわけられます。
これは、アレルギー性鼻炎の原因となるもの(アレルゲン)によって決められています。
花粉症は、このうちの季節性アレルギー性鼻炎のことを指します。

①季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

「原因となるアレルゲン:決まった季節にしか飛ばない花粉」
日本の花粉症では、約60種類の植物の花粉がアレルゲンとなっています。
これらの花粉は、それぞれ決まった季節にだけ飛散します。
なので、花粉症もその決まった季節にだけ引き起こされます。
(例)スギ、ヒノキ、ブタクサ など。

②通年性アレルギー性鼻炎

「原因となるアレルゲン:一年中飛んでいる花粉」
花粉症の原因は、ある特定の季節にだけある花粉で、その季節にしか症状が出ません。
それに対して、通年性アレルギー性鼻炎は、原因となるアレルゲンが一年中存在していて、そのため一年中症状が出ます。
また、症状に加えて、喘息やアトピー性皮膚炎などが合併症としてあらわれることもあります。
(例)ダニ、ハウスダスト、ペットの毛 など。

花粉症は①季節性アレルギー性鼻炎なので、花粉症に悩まされるのは、通常はその特定の季節だけです。
ですが、何種類もの①季節性アレルギー性鼻炎にかかる人もいます。
すると、それぞれの花粉の飛ぶ季節が違った場合、長期間花粉症に悩まされることになります。

(例)春に飛ぶ花粉・夏に飛ぶ花粉・秋に飛ぶ花粉の全ての花粉症にかかっていると、春・夏・秋の間、ずっと花粉症の症状が出ることになる。
また、①季節性アレルギー性鼻炎と②通年性アレルギー性鼻炎の両方にかかる人もいて、その人は一年中アレルギー症状に悩まされることになります。

最近は花粉症が増えてきている!その原因は何か?

最近は、昔と比べて花粉症になる人が多くなっています。
花粉症(特にスギによる花粉症)が1960年代から急激に増えたようです。
その原因として考えられているのは、スギやヒノキの植林によって花粉が増えたこと、免疫力が落ちてアレルギー症状が出やすい体になっていること(食生活・生活リズムの乱れ、ストレスなどによるもの)です。

花粉症が起こるメカニズム

人間の体は、体の外から異物が侵入してきた時、それを敵とみなして免疫システムを働かせ、攻撃します。
花粉症も、この免疫システムが起こす攻撃のひとつです。
花粉が体の中に入ってくると、体はその侵入者に対して抗体「IgE抗体」をつくりだします。
すると、次にもう一度同じ花粉が体の中に入ってきた時に、IgE抗体がその花粉を体の外へ出そうと働きます。
この時に起こるのがアレルギー反応であり、花粉症の症状です。

花粉症のメカニズム
1. 花粉(アレルゲン)が、目・鼻から入ってくる。
2. リンパ球が、花粉を侵入者と認識する。
3. リンパ球がIgE抗体(その花粉に対する抗体)をつくる。
4. 何度も同じ花粉が入ってくることで、どんどんIgE抗体が増えていく。
5. IgE抗体が、アレルギー反応を起こすほどの量になる。
6. 同じ花粉がもう一度体の中に入ると、IgE抗体の働きで、花粉を外へ出そうとする。
7. アレルギー反応(花粉症の症状)が起こる。

アレルギー反応は、ヒスタミン・ロイコトリエンなどが起こします。
・ヒスタミン
知覚神経を刺激する。
そうすることで、体の中から花粉を外へ出そうとする。
(例)くしゃみ、鼻水、涙 など

・ロイコトリエン
血管を刺激し、血管を拡張させる。
そうすることで、花粉がなるべく体の中へ入ってこないようにする。
(例)鼻づまり:血管が拡張して腫れることで、鼻が塞がれ鼻呼吸ができなくなる。

花粉症によって起こる4大症状

花粉症の症状で多いのは、鼻・目の症状です。
そのなかでも特に多い症状「花粉症の4大症状」が、次の4つです。

花粉症の4大症状
①くしゃみ
②鼻水
③鼻づまり
④目のかゆみ

鼻の症状

くしゃみ、鼻水、鼻づまり など。

目の症状

かゆみ、充血、涙 など。

その他

のどのかゆみ、皮膚のかゆみ、咳、下痢、倦怠感、熱っぽい など。
(スギ・ヒノキの花粉症では、皮膚のかゆみなどの全身症状が出やすくなります。)

シラカンバ、ハンノキ、イネ科などの花粉症をもっている人に起こる症状

口腔アレルギー症候群(果物や野菜を食べたときに、口の中がかゆくなったり、腫れたりする)。

花粉症の症状によって起こること

QOL(生活の質)の低下、生活への悪影響。
(集中力の低下、判断力の低下、イライラ、憂うつ感、睡眠障害 など。)

鼻の症状について

鼻の症状:くしゃみ、鼻水、鼻づまり など。

鼻の症状がでるメカニズム
1. 花粉が鼻から入ってきて、鼻の粘膜に花粉がつく。
2. 免疫システムがはたらく。
3. ヒスタミン、ロイコトリエンなどが、神経や血管を刺激する。
(ヒスタミンは知覚神経を、ロイコトリエンは血管を刺激)
4. 症状がでる。

①くしゃみの場合

知覚神経が刺激されることで起こります。
くしゃみが出る目的は、花粉を外へ出すためです。
花粉症にかかっている人のうち、ほとんどの人にくしゃみの症状がでます。

花粉症のくしゃみの特徴
多い回数(5、6回)のくしゃみが、連続して起こる。

②鼻水の場合

知覚神経が刺激されることで起こります。
くしゃみと同様、花粉を外へ出すことが目的で出る症状です。

花粉症の鼻水の特徴
涙と成分がほぼ同じで、無色・粘り気が無くサラサラしている。
風邪などの場合には花粉症と違って、色も粘り気もある鼻水が出る。
(子どもの場合は、花粉症でも少し粘り気があることがあります。)

③鼻づまりの場合

血管を刺激して拡張させ、粘膜が腫れることで起こります。
鼻から空気が入ると、空気は鼻甲介(びこうかい)を通ってのどに届くのですが、鼻甲介の粘膜が腫れてしまうと、空気がそこで止まってしまい、鼻づまりが起こってしまいます。

鼻づまりでの注意点
子どもの場合、花粉症ではくしゃみは少なく、鼻づまりが多くなります。
しかし、他の病気(咽頭扁桃肥大、慢性副鼻腔炎など)が鼻づまりの原因となっていることも多いので、鼻づまりだからといってすぐに花粉症だと判断しないように気をつける必要があります。

④鼻づまりからの体への悪影響

人間の呼吸は、普段は口呼吸ではなく、鼻呼吸でおこなわれています。
鼻呼吸で鼻に空気が入ってくると、空気からホコリ・細菌・アレルゲンなどを取り除いてくれます。
また、鼻を通ったときに空気の温度・湿度を適切なものに変えてくれます。
しかし、口呼吸ではこれらの機能がありません。
なので、鼻づまりで鼻呼吸ができなくなると、体に悪影響が出てしまいます。

鼻の症状の分類

鼻の症状は、病型・重症度によって分類されています。
これらの分類は、治療方法を決めるときに役立ちます。

病型による分類

花粉症は、病型によって次の3つに分けられます。
①「くしゃみ・鼻水型」  (症状のうち、くしゃみ・鼻水が多い)
②「鼻づまり(鼻閉)型」 (症状のうち、鼻づまりが多い)
③「充全型」       (①と②の症状が、ほぼ同じ程度)

重症度による分類

花粉症の重症度は、「1+」~「4+」に分けられます。
それを決める基準になるのは、次の通りです。
①くしゃみ:一日の平均回数
②鼻水:一日の平均回数(鼻をかんだ回数)
③鼻づまり:鼻閉(鼻づまり)の強さ、口呼吸の時間
・重症度「1+」
 ①1~5回 ②1~5回 ③鼻づまりあり、口呼吸なし。
・重症度「2+」
①6~10回 ②6~10回 ③鼻づまりが強い、口呼吸が時々あり。
・重症度「3+」
①11~20回 ②11~20回 ③鼻づまりが非常に強い、口呼吸がかなりの時間あり。
・重症度「4+」
①21回以上 ②21回以上 ③一日中、完全に鼻がつまっている。

花粉症と間違いやすい病気

花粉症だと思っても、「症状は似ているが違う病気だった」ということもあります。
そんな間違いやすい病気には、次のようなものがあります。
・風邪
鼻水の粘り気によって、風邪か花粉症かを見分けることができます。
風邪の鼻水は粘り気があり、花粉症の鼻水は粘り気がありません。

・扁桃炎、咽頭炎
のどに起こる炎症で、次のような症状がみられます。
扁桃炎:高熱、のどの痛み など。
咽頭炎:発熱、軽い咳、鼻水 など。

・咽喉頭異常感症(いんこうとう異常感症)
更年期の女性に多くみられます。
のどのつまり、のどに何か引っかかっているような違和感、などの症状がでます。

・老人性鼻炎
高齢者にみられる鼻炎です。
起きた時、食事をしている時などに鼻水が出ます。
花粉症とは鼻水の症状が似ているので、鼻水以外の他の症状がない時は老人性鼻炎である可能性があります。

目の症状について

目の症状:かゆみ、充血、涙 など。

目の症状がでるメカニズム
1. 花粉が鼻から入ってきて、鼻の粘膜に花粉がつく。
2. 免疫システムがはたらく。
3. ヒスタミン、ロイコトリエンなどが、神経や血管を刺激する。
  (ヒスタミンは知覚神経を、ロイコトリエンは血管を刺激)
4. 結膜に炎症が起こる。
※結膜(けつまく):まぶたの裏側と白目を覆っている粘膜のこと。
5. 症状がでる。

①目のかゆみの場合

知覚神経が刺激されることで起こります。
目の症状のなかで、かゆみが最も多いです。
かゆいと、かいたり、こすったりしてしまいますが、さらにかゆみが増す原因になります。

②充血の場合

血管を刺激して拡張させることで起こります。
白目の部分の血管が拡張されるため、目が赤く見え、充血が起こります。

③涙の場合

知覚神経が刺激され、さらに涙腺につながる神経を刺激することで起こります。
かゆみといっしょに涙が出るのは、花粉を外に洗い流すためです。

花粉症と間違いやすい病気

花粉症は、アレルギー性結膜炎の一種です。
花粉症の目の症状は、他のアレルギー性結膜炎と似ているので、間違えやすくなります。

どのアレルギー性結膜炎かを見分けるには

特定の季節だけ症状がでる場合
・季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)

一年中、症状がでる場合
・通年性アレルギー性結膜炎

アトピー性皮膚炎がある場合
・アトピー性角結膜炎(アトピー性皮膚炎の合併症。角膜と結膜に炎症が起こる。)
・春季カタル(春~夏に症状が強くなる。)

コンタクトレンズをしている場合
・巨大乳頭結膜炎(コンタクトレンズの汚れで、まぶたの裏に炎症が起こる。)
それぞれ目の症状が似ているので、自己判断はせずに、病院へ行ってみるようにしましょう。

花粉症の合併症となる病気

口腔アレルギー症候群(OAS=oral allergy syndrome)

シラカンバの花粉症にかかると、まれに口腔アレルギー症候群を起こすことがあります。
果物・生野菜を食べると起こる現象で、口の中がかゆくなるのが主な症状です。
他にも、口の中が腫れたり、のどがかゆくなったりといった症状もみられます。

この原因は、花粉と果物・生野菜の構造が似ているためです。
花粉に対してつくられたIgE抗体が、果物・生野菜を花粉と間違えてしまい、アレルギー反応が起こってしまいます。
このアレルギー反応が口の中で起こるので、口の中に症状がでます。

症状のほとんどは、食べてから数分以内にあらわれますが、しばらくすると勝手に治っていきます。
しかし、ひどい時にはアナフィラキシーショックを起こす可能性もあるので、注意が必要です。
※アナフィラキシーショックとは
 強いアレルギー反応が起こることで、全身にアレルギー症状があらわれること。
 ひどい場合には、命の危険に関わることもある。

今までに口腔アレルギー症候群があった果物・生野菜

スギの花粉症
トマト

シラカンバの花粉症
りんご、桃、さくらんぼ

イネ科(カモガヤ、オオアワガエリなど)の花粉症
トマト、スイカ、メロン、オレンジ

ヨモギ、ブタクサの花粉症
メロン、スイカ、セロリ

何が花粉症の原因となっているのか

日本では、スギの花粉症が非常に多く、4人に1人はスギ花粉症だといわれています。
また、そのスギ花粉症にかかっている人の約80%がヒノキ花粉症にもかかっているようです。

花粉症には、春の花粉症・夏の花粉症・秋の花粉症があり、春~秋にかけて、それぞれの季節で花粉症が起こります。

季節ごとの代表的な花粉症

春の花粉症(2~5月ごろ)
スギ、ヒノキ

夏の花粉症(5~9月ごろ)
イネ科:カモガヤ、オオアワガエリ など

秋の花粉症(8~10月ごろ)
キク科:ブタクサ、ヨモギ

夏・秋の花粉症の特徴

日本で最も多い春の花粉症は、スギ花粉症・ヒノキ花粉症です。
このスギやヒノキは、背の高い植物です。
なので、花粉が遠くまで飛んでいきます。
だいたい、数十キロメートル先まで飛散していくようです。

しかし、夏・秋の花粉症である植物は、スギやヒノキと違って背の低い植物です。
なので、花粉が飛ぶ距離が、スギやヒノキよりも短くなります。
こちらは、だいたいが数十メートルほどしか飛散しません。
なので、夏・秋の花粉症は、離れていれば花粉を回避することができます。

また、夏・秋の花粉症の原因となる植物は、道端、公園、河川敷など身近な場所にある雑草になります。
子どもが遊ぶ場所に多いので、夏・秋の花粉症にかかる子どもが多くなっているようです。

花粉症の種類と飛散時期

針葉樹
・スギ(2月~5月上旬)
・ヒノキ(3月~5月下旬)

カバノキ科
・ハンノキ(1月~5月上旬)
・シラカンバ(3月下旬~5月中旬)

イネ科
 ・カモガヤ(5月中旬~8月中旬)
 ・オオアワガエリ(4月上旬~8月下旬)

キク科
 ・ブタクサ(8月~9月)
 ・ヨモギ(8月中旬~11月中旬)

その他の花粉症の種類・飛散時期
オオバヤシャブシ(カバノキ科)
飛散時期:3月~4月ごろ
飛散地域:兵庫県の六甲山周辺。最近は日本全体に広まってきている。

ケヤキ(ニレ科)
飛散時期:4月~5月ごろ
飛散地域:本州、四国、九州(あたたかい地域)

イチョウ(イチョウ科)
飛散時期:4月~5月ごろ
飛散地域:日本全体

アカマツ(マツ科)
飛散時期:4月中旬~7月上旬
飛散地域:北海道南部~九州の山野・丘陵。北側にある地域は海岸付近に多い。

ネズ(ヒノキ科)
飛散時期:3月~6月中旬
飛散地域:日当たりが良いやせ地(岡山県など)に多い。

日本で多い春の花粉症(スギ、ヒノキ)の飛散時期について

日本では、2月ごろになると、スギ花粉が増え始めます。
それは5月上旬ごろまで続き、そのあと減っていきます。

スギ花粉より少し遅れて、次にヒノキ花粉が増え始めます。
ヒノキ花粉は、だいたい3月ごろから5月下旬ごろまで続き、そのあと減っていきます。

つまり、2月~5月上旬にはスギ花粉が、3月~5月下旬にはヒノキ花粉が増えます。
なので、2月~5月ごろは、春の花粉症(スギ、ヒノキ)に悩まされる時期が続くことになります。

花粉症が流行る時期には、地域差がある

日本では、それぞれの地域によって花粉症の時期が異なります。
これは、日本の地形が北から南にかけて細長くなっていることが原因です。
そのため、花粉症の原因になる植物は何か、花粉の飛散する時期はいつか、などは地域によって違っていて、花粉症の時期も地域によってそれぞれ異なります。

(例)スギ花粉の地域差
・北海道、沖縄にはほとんど無い。そのかわりに、北海道にはシラカンバが多い。
・九州では1月下旬ごろから、東北では3月上旬ごろから飛散量が増え始める。

また、日本ではスギの花粉症が多いですが、それは国によっても変わってきます。
スギ、ブタクサ、イネ科は世界3大花粉症といわれていて、例えばアメリカではブタクサ、ヨーロッパではイネ科の花粉症が多いようです。

花粉症の治療方法

花粉症は、完全に治すというのは難しい病気です。
なので、治療方法としては、症状をやわらげるための治療になります。

検査

まずは、「花粉症かどうか」「何の花粉がアレルゲンとなっているのか」を検査します。

皮膚反応検査
原因と疑わしいアレルゲンのエキスを使って、皮膚を刺激します。
それから約15分で皮膚が赤く大きく腫れあがると、それがアレルゲンです。

血中IgE検査
血液検査をおこない、アレルゲンに対するIgE抗体を検査します。

鼻粘膜誘発テスト
鼻の粘膜にアレルゲンをつけます。
その後にアレルギー反応があれば、それがアレルゲンとなります。

目の治療方法

目の治療方法は、花粉症による症状を薬によってやわらげる薬物療法です。

使用する薬:点眼薬(目薬)
点眼薬の種類
・抗アレルギー点眼薬(メディエーター遊離抑制薬、抗ヒスタミン薬)
・ステロイド点眼薬

点眼薬は、目に直接作用してくれるので、副作用が少なくてすみます。
目に症状がでた時は、まずは抗アレルギー点眼薬を使用してみましょう。
特に抗ヒスタミン作用のあるものを選ぶと、即効性が期待できます。
毎年どんな症状がでているのか、今どんな症状なのか、などを考えながら自分にあった目薬を探すとよいです。

抗アレルギー点眼薬で効果があらわれなかった場合でも、次はステロイド点眼薬を使えば症状の緩和が期待できます。
しかし、ステロイド点眼薬は副作用などに注意が必要な目薬なので、専門の病院(眼科)で相談するようにしましょう。

点眼薬の注意点
コンタクトレンズをしたまま点眼薬をいれてはいけません。
コンタクトレンズを外して点眼した後も、もう一度コンタクトレンズをつけるまでは十分な時間をおいてからにしましょう。

鼻の治療方法

鼻の治療方法は、薬物療法・アレルゲン免疫療法・手術療法の3つです。

薬物療法

使用する薬:内服薬、点鼻薬、点眼薬

薬の種類
・抗ヒスタミン薬(内服薬、点鼻薬、点眼薬)
・メディエーター遊離抑制薬(内服薬、点鼻薬、点眼薬)
・血管収縮薬(点鼻薬)
・ステロイド薬(内服薬、点鼻薬、点眼薬)

こちらの薬も目の薬(点眼薬)と同じで、自分の花粉症の症状などを考えながら自分にあった薬を探すようにしましょう。
点鼻薬は、点眼薬と同様、鼻に直接作用してくれるので、副作用が少なくてすみます。
また、内服薬よりも即効性があるので、症状が重くて困っている時には点鼻薬がオススメです。
また、症状が軽くなっても、そこですぐに薬をやめずに使用し続けておくと、ずっと症状が軽いままの良い状態で過ごすことができます。

アレルゲン免疫療法

花粉症を完全に治すことは難しいといいましたが、このアレルゲン免疫療法だけは、まだ治せる可能性のある治療方法です。
ただ、効果が出るまでの治療期間が長く、2~3年かかってしまいます。

アレルゲン免疫療法は、花粉症の原因であるアレルゲンを体内に入れていく方法です。
最初は少しの量から始めて、だんだんと少しずつ量を増やしていくことで、アレルゲンへの免疫をつけ、アレルギー反応を弱めていきます。
そして最終的には、そのアレルゲンに対してアレルギー反応が起こらないようにするのが目的です。
アレルゲン免疫療法の種類には、皮下免疫療法(注射で入れる)や舌下免疫療法(舌の下の粘膜から入れる)などがあります。

手術療法

鼻づまりの症状に対して効果のある治療方法です。
鼻づまりは、鼻甲介(びこうかい)の粘膜が腫れてしまって、空気がそこを通れなくなることで起こります。
その鼻甲介の粘膜を、手術で切除して小さくします。
また、鼻づまりの他にも、くしゃみや鼻水の症状に効果のある手術もあるようです。

大切なのは「初期療法」

「初期療法」とは、できるだけ早い時期から治療を始めておくことで、薬の効果を発揮しやすくしようというものです。
症状がでても治療せずに放っておくと、もちろん症状は悪化していきます。
すると、薬は症状が悪化するごとに効きにくくなっていってしまいます。

なので、症状が悪化する前に、症状が軽いうちに、はやく治療を始めることが大切です。
そうすれば、薬の効果を十分に発揮でき、症状をやわらげることができます。
できれば、花粉の飛散量が多いほど症状は重くなるので、花粉の飛ぶ時期を把握して、花粉が飛散する前から初期療法を始めておくと、より効果を期待できます。

市販薬よりも病院にいくのがおすすめ

花粉症の症状は、人によってそれぞれです。
また、薬の効く効かないも、人によって違ってきます。
それに、花粉症のアレルゲンは何種類もあって、どの花粉がアレルゲンになっているのか判断するのも難しいです。
なので、まずは病院で検査をし、何がアレルゲンの花粉症かをハッキリさせましょう。
そして、病院で診断を受けて、自分に合った方法で治療していきましょう。
副作用は起きないか、他の薬と併用しても大丈夫か、など心配することがある時は病院で聞いてからするようにすれば安心です。

症状をやわらげるための花粉症対策

花粉症の症状は、日常の生活にも影響を与えてしまいます。
集中できない、イライラする、憂うつになる、眠れない、など生活を送るうえでの悪影響となってしまいます。

花粉症は、治療では完全に治すことはできません
しかし、治療で治せなくても、症状を軽くすることはできます。
治療で症状をやわらげるように、自分でできる花粉症対策をとることで、症状の緩和を目指しましょう。
基本的な花粉症対策の目的は、花粉を体の中に入れないことです。
ここでは何種類かの花粉症対策を紹介したいと思います。

花粉症の情報を集める

テレビ・インターネットなどで花粉症に関する情報を調べておくと、花粉症対策にとても役立ちます。
インターネットでは、環境省のホームページなどで詳しい情報を得ることができます。
特に調べておきたいのは、花粉の飛散時期・気象情報です。
気象情報からも花粉症の症状が軽くなるか重くなるかを知ることができます。
なぜかというと、その日の天気によって、花粉の飛散状況がわかるからです。

花粉が多い天気

・前日が雨、翌日は晴れ
 雨の日は花粉は少ないですが、翌日晴れると、雨で落ちてきた花粉が飛散し、飛散量は通常よりも多くなります。
・南風が強い
・気温が高い
・湿度が低い、乾燥している

また、花粉症日記(花粉症の症状が出始めたのはいつか、どんな症状が出たかなど)を書いておくことで、自分にとっての大切な情報になります。

花粉症の原因になる植物が生える場所を調べておく

スギやヒノキのような背の高い植物は無理ですが、背の低い植物なら花粉が飛ぶ距離が短く、数十メートルほどしか飛散しません。
なので、その植物がどこに生えているのかを調べておき、花粉が飛散する時期になるとそこにあまり近づかないようにすれば、花粉症の予防に繋がります。

あまり外出しないようにする

花粉の飛散量が多いとわかっている時には、あまり外へ出ないのが得策です。
13時~15時ごろ、18時~19時ごろには花粉が多くなるので、その時間帯も外出を控えるようにするとよいでしょう。

メガネをする

メガネは、花粉が目につかないように守ってくれます。
できればゴーグル型のメガネが一番良いのですが、つけるのに抵抗がある人も多いと思います。
効果は少し弱まりますが、普通のメガネでも目を花粉から守ってくれる効果はあるので、メガネを使用するようにしましょう。
また、コンタクトレンズは、花粉がつくと症状の悪化をまねいたり、点眼薬(目薬)を使うときには外さないといけなかったりと、花粉症にはあまりよくありません。
なので、普段はコンタクトレンズを使用している人も、できればメガネに変えることをオススメします。

外出する時は、花粉がつきにくい服装で出掛ける

花粉症対策では、メガネ・マスク・ぼうし・マフラー・スカーフなどを身につけるとよいでしょう。
また、服に花粉がついたまま家の中へ入ると、家の中にも花粉が入りこんできてしまうので、花粉がつきにくい素材の服(すべすべしたもの)を着るようにすると効果があります。
逆に、花粉がつきやすい素材の服(ウールなど)はあまり着ないように気を付けましょう。
顔・髪の毛に花粉がつきにくくするためには、髪の毛をひとつにまとめたり、つばが広いぼうしをかぶったりするのもよいです。
メガネは入ってくる花粉を約40%もカットできますし、マスクなら約70%もカットできるので、メガネやマスクはとても効果的です。

帰宅した時は、家の中に花粉が入らないように花粉を払い落とす

外出中、服装などに注意しても、付着する花粉がゼロになることはありません。
なので、その花粉を払い落としてから家の中に入るように心掛けましょう。
花粉を払い落とす時に、いきおいよく払うと花粉が舞い上がってしまうので、そっと払うようにするとよいです。
できるだけ、払う順番は、髪の毛(体の上部分)から始めて、だんだんと足元(体の下部分)に向けて払っていくようにすると、より花粉が舞い上がるのを防ぐことができます。
また、完全に払い落とすことはできないので、家の中に入ったあとはすぐに着替えるようにしましょう。

帰宅したら、手洗いうがい・洗顔をする

服や髪の毛に花粉が付着するように、手や顔にも花粉がついています。
なので、家の中に入ったあとは、手洗いうがい・洗顔をすることで、花粉を洗い流すようにしましょう。
さらに、目も洗い流すとより効果があります。
目を洗い流す時には、人口涙液(涙の成分と似た目薬)を使用するようにしましょう。

掃除をする

払い落としたり洗い流したりしても、それでも家の中には花粉が入ってきてしまいます。
その花粉から身を守るために、こまめに掃除をするようにしましょう。
床がフローリングなら拭き掃除をする、枕まわり約1メートルを水で湿らせたタオルで拭く、などの掃除をすることで、花粉症の症状をできるだけおさえることができます。

布団を干す時は、外に干さないようにする

外に干すと、布団に花粉がついてしまうので、あまりおすすめできません。
それでも干したい時には、花粉が多くなる時間(13時~15時ごろ、18時~19時ごろ)を避けて干すようにしましょう。
そして、服や髪の毛などと同じ様に、布団をとりいれる時には花粉を払い落としてから家の中へ入れるようにしましょう。
また、布団を掃除機で吸ったり、布団乾燥機を利用したりすると花粉の量が少なくなります。

花粉に触れるときは、できるだけ触れないようにする

イチゴ、リンゴ、ウメなどの栽培をしている人は、職業病だといえるほど花粉症にかかる人が多いようです。
なので、こういった花粉に触れなくてはいけないという時は、できるだけ触れないように、服装を長そで、長ズボンにしたり、メガネやマスクを着用したりしましょう。

口腔アレルギー症候群への対策をする

まず、口腔アレルギー症候群と似た症状がみられた時は、すぐに病院へ行きましょう。
そして、原因となっている食べ物が分かった後は、その食べ物を食べないようにしましょう。
果物や生野菜の中には、加熱すれば食べられるようになるものもあるので、病院で相談してみると良いです。

その他、花粉症対策になること

・窓を閉めることで、花粉が外から入ってこないようにする。
・お風呂に入る、シャワーを浴びる。
・空気が乾燥しないように、加湿する。
・症状を悪化させないようにする。
 ・かゆくなっても、かかずに冷たいタオルでおさえるようにする。
 ・お酒を飲みすぎないようにする。
 ・禁煙をする、副流煙に注意する。
 ・空気清浄機などを使って、空気をキレイにする。
・免疫システムを崩さないようにする。
 規則正しい生活、バランスのとれた食事、適度な運動、ストレスをためこまない。
・目を健康的に保つ。
 ・目が疲れすぎないようにする。
 ・パソコンなどは、休憩をとるなどして長時間利用をできるだけ避ける。
・睡眠をとることで目を休める。
・コンタクトではなく、メガネを使用するようにする。

花粉症対策に効果的な栄養素

花粉症を予防したり、症状の悪化を防いだりするためには、免疫力を向上させることが効果的です。
なので、花粉症対策として、免疫力アップに効果のある栄養素をとるようにしましょう。

腸内環境をよくしてくれる

発酵食品
(ヨーグルト、乳酸菌飲料、味噌 など)
食物繊維
 (ごぼう、さつまいも、オクラ など)
オリゴ糖
 (バナナ、玉ねぎ、じゃがいも など)

免疫システムを正常にたもってくれる

ビタミンC
 (レモン、アセロラ、じゃがいも など)
ビタミンB6
 (レバー、カツオ、バナナ など)
亜鉛
 (レバー、カキ など)
ビタミンD
 (いわし、サケ、きくらげ など)
デセン酸
 (ローヤルゼリー)
パントテン酸
 (レバー、納豆、卵 など)
ラクトフェリン
 (加熱処理されていない乳製品(牛乳など)、母乳 など)

この栄養素については『免疫力を向上できれば風邪やインフルエンザなどの感染症、ガンも怖くない!重要なのは腸活!』の記事の【5. 免疫力向上に効果のある栄養素】でもう少しくわしく紹介してあるので、よければ見てみてください。

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