感染症の種類を知って、流行がくる前から予防しておこう!種類や対策方法を一覧でご紹介

病原体となる微生物(ウイルス、細菌など)に感染することで起こるのが「感染症」です。

まず、ウイルスや細菌が体の中に侵入してきます。
普段は免疫システムが働くことで、体の中への侵入を防いだり、侵入してきたものをやっつけたりしてくれているので、感染症にはかかりません。

しかし、その免疫システムが上手く働かないと、そのウイルスや細菌は体の中で増殖していってしまいます。
すると、感染症は発病してしまうのです。

感染症は2パターンある

感染症には、
・人から人にうつるもの
・傷口から、もしくは動物や昆虫などから人にうつるもの

の2パターンがあります。

よく聞く感染症は、ほとんどが人から人にうつる感染症です。
もうひとつはあまり身近な感染症ではありませんが、傷口からの感染といえば破傷風、蚊によってうつる感染といえば日本脳炎などが有名です。

感染症の原因になるもの

一般的によく聞く感染症の病原体といえば、
ウイルス(インフルエンザウイルス、ノロウイルス など)
細菌(腸管出血性大腸菌、コレラ菌 など)
ではないでしょうか。

そして、それらのウイルスや細菌が感染していく原因となるものには、
・感染している人が触ったもの、排泄物や嘔吐物、血液や体液
・病原体に汚染された食品

などがあります。

主な症状

感染症によって症状はそれぞれ異なりますが、

代表的な症状は、
・せき
・くしゃみ
・発熱
・下痢

などです。

感染症によっては、ほとんど症状が出ないまま回復することもあります。
逆に、症状が出るとなかなか治らない状態となり、最悪の場合には死に至ってしまうような、大変な感染症もあります。

感染が広がる原因

感染しても症状が現れないことがあります。
・症状が出る感染症:顕性感染
・症状が出ない感染症:不顕性感染

このような、体の中に菌はいるのに発症しない人を、保菌者(キャリアー)といいます。
保菌者は感染したことに気が付いていないため、自分が菌をばら撒いていると自覚がありません。
なので、感染がどんどん広がっていってしまいます。

感染症の原因となるウイルスや細菌は、その人の口・鼻・のどなどの粘膜から体内に入り込んできます。
その感染経路は、大きく分けて次の3つです。
①接触感染
②飛沫感染
③空気感染

感染経路①「接触感染」

ウイルスがついた手で、口・鼻などを触ることによって感染します。
手にウイルスがつく場所は、普段から手でよく触っているところです。
例えば、階段の手すり、ドアノブ、照明やエアコンのスイッチなどです。

また、ウイルスのついているタオルで顔を拭いたりするのも、感染原因のひとつになります。

《接触感染で起こる感染症の例》

・感染性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルス)
・腸管出血性大腸菌(O157など)
・サルモネラ菌
・黄色ブドウ球菌
・咽頭結膜熱(プール熱)
・インフルエンザ
など。

接触感染のひとつに、経口感染というものがあります。
経口感染とは、ウイルスや細菌で汚染された食品を食べることで感染する感染経路のことです。

経口感染として有名なのは、感染性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルス)などです。
また、経口感染の他に、血液・体液などから感染するAIDS(エイズ)・クラミジア、動物や昆虫から感染する狂犬病・トキソプラズマ・マラリア・日本脳炎なども接触感染のひとつです。

感染経路②「飛沫感染」

咳やくしゃみをした時に、ウイルスが入った飛沫が飛び散ることによって感染します。

※飛沫(ひまつ)とは
咳やくしゃみをした時に口から飛び散っている、細かい水のこと。
飛沫が飛び散る範囲は約1~2メートルなので、その距離より離れていれば飛沫によって感染することはありません。

《飛沫感染で起こる感染症の例》

・インフルエンザ
・風邪
・おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
・風しん
・百日咳
など。

感染経路③「空気感染」

咳やくしゃみで口から飛び出した飛沫(細かい水)から水分が蒸発すると、空気中にウイルスが残ります。
そのウイルスが空気中にあるほこりなどに入り込み、それを人が吸い込むことによって感染します。
それだけでなく、感染者が息をするだけで、ウイルスが空気中に出ていくことも空気感染の原因になります。

《空気感染で起こる感染症の例》

・結核
・麻しん(はしか)
・みずぼうそう(水痘)
など。

代表的な感染症には、次のようなものがあります。

予防接種があるもの

・Hib(ヒブ)感染症
(細菌性髄膜炎、咽頭蓋炎 など)
・小児の肺炎球菌感染症
(細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎 など)
・感染性胃腸炎(ロタウイルス)
・麻しん(はしか)
・風しん
・みずぼうそう(水痘)
・おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
・インフルエンザ
・百日咳
・B型肝炎
・結核
・日本脳炎
・HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症(子宮頸がん)
・ジフテリア
・破傷風
・ポリオ

予防接種がないもの

・感染性胃腸炎(ノロウイルス)
・ヘルパンギーナ
・手足口病
・プール熱(咽頭結膜熱)
・溶連菌感染症
・突発性発しん

今回はこの中から、何種類かを紹介します。

感染性胃腸炎(ノロウイルス)

・原因となる病原体:ノロウイルス
・感染経路:接触感染、飛沫感染、空気感染
多いのが、 経口感染(ウイルスに汚染された食品からの感染)
(例)二枚貝(カキなど)、サラダなどの非加熱食品、水 など。
・潜伏期間:1~3日
・症状:主に下痢、嘔吐。他にも軽い発熱、腹痛、頭痛 など。
・重症化すると:下痢による脱水、嘔吐による窒息、誤嚥性肺炎 など。
・治るまでのめやす:3日
・かかりやすい年齢:1~12歳

その他
・感染力が強い。
・ほとんどの人が軽症で回復する。(子ども、お年寄りは重症化することもある。)
・特に冬に流行する。
・症状が治まっても、1週間~1ヶ月はまだ嘔吐物や便にウイルスが排せつされているので、二次感染を起こしやすい。

腸管出血性大腸菌感染症(O157などの食中毒)

・原因となる病原体:腸管出血性大腸菌(O157、O26、O111など)
・感染経路:接触感染、経口感染
・潜伏期間:3~5日
・症状:激しい腹痛、水っぽい下痢、血便、微熱(37度台)など。
・合併症:子どもや高齢者は、急性腎不全(溶血性尿毒症症候群)、脳症が起こることもある。
後遺症が残ったり、死に至ることもある。

その他
・感染力が強い。
・夏は、生肉の加熱不足などによって食中毒が増える。
・熱に弱い。(75℃で1分加熱すれば死ぬ。)
・低温には強い。(冷蔵庫に入れても死なない。)
・酸性に強く、胃酸に負けないので、大腸まで菌がとどく。

ヘルパンギーナ(急性ウイルス性咽頭炎)

・原因となる病原体: コクサッキーウイルス(A群)
・感染経路: 経口感染、接触感染、飛沫感染
・潜伏期間:2~4日
・症状:高熱(38~40度)、水疱性発しん(のどの奥、口蓋など)、のどの痛み、頭痛、食欲不振 など。
・治るまでのめやす:7日(一般的に経過は良好)
・かかりやすい年齢:4歳以下の乳幼児

その他
・夏に流行りやすい。
・脱水症状や食欲不振になりやすいため、水分補給を心掛ける。
・急性期~回復期(発症後4週間ごろ)までは、便中にウイルスが排せつされている。

手足口病

・原因となる病原体:コクサッキーウイルス(A16型、A6型、A10型)、エンテロウイルス(71型)など
・感染経路: 接触感染、飛沫感染
(水疱性の発しんに触ると感染する。)
・潜伏期間:3~5日
・症状:発熱(高熱が続くことはない)。
3~5日目ぐらいに、てのひら・足の裏・口の中(頬の内側の粘膜)などに2~3mmの盛り上がった水疱性の発しんができる。
・合併症:髄膜炎、小脳失調症、脳炎 など。
・治るまでのめやす:5日(数日間のうちに自然に治る)
・かかりやすい年齢:4歳以下

その他
・夏に流行しやすい。
・回復してから2~4週間は、便にウイルスが排せつされている。
・高熱、熱が2日以上続いている、嘔吐、頭痛、息苦しそう、尿がでない などの症状がみられた時は、すぐに病院へいく。

プール熱(咽頭結膜熱)

・原因となる病原体: アデノウイルス
・感染経路: 接触感染、飛沫感染、目の結膜からの感染
・潜伏期間:5~7日
・症状:高熱(38~39度)、のどの腫れ・痛み、結膜炎(眼が充血) など。
・治るまでのめやす:5日
・かかりやすい年齢:5歳以下

その他
・プールで感染することが多いため、プール熱といわれている。
・プール内で触れ合う、同じタオルを使う、などによって感染する。

アデノウイルスによる感染症

プール熱の原因であるアデノウイルスは、51種類あります。
そのなかの1~8型が、呼吸器、目、腸、泌尿器などに感染症を起こします。

・プール熱
・呼吸器感染症(鼻炎、咽頭炎、扁桃炎などの気道炎)
咳、結膜炎、喉頭炎、クループ(気道の粘膜が腫れる病気)、気管支炎、肺炎 など。
・流行性角結膜炎
目の充血、めやに など。
・胃腸炎
下痢、嘔吐、腹痛、微熱 など。
・出血性膀胱炎
排尿時の痛み、真っ赤な血尿、頻尿 など。

溶連菌感染症

・原因となる病原体:A群溶血性レンサ球菌
・感染経路:接触感染、飛沫感染
・潜伏期間:2~5日
・症状:高熱、のどの痛み(咽頭炎、扁桃炎)、全身の倦怠感、嘔吐、発疹、いちご舌(舌に赤いブツブツができる) など。
発病から1~3週間の間に、全身に鮮紅色の発しんが出た後、皮膚がめくれる。
・合併症:発症から数週間後に、リウマチ熱、腎炎を発症することもある。
・治るまでのめやす:3週間
・かかりやすい年齢:5~10歳

その他
・抗菌薬があり、1~2日すれば高熱、のどの痛み、発しんが治まる。

突発性発しん


・原因となる病原体:ヒトヘルペスウイルス(6型、7型)
・感染経路: 感染者の唾液中に含まれるウイルスによる感染
・潜伏期間:約10日
・症状:高熱(38度以上が3~4日続く)
熱が下がった後(発症から4~6日目)に、鮮紅色の小さな発しん(斑丘疹)が全身に数日間あらわれる。
・治るまでのめやす:6日
・かかりやすい年齢:2歳以下(とくに6~24ヶ月が最も多い。)

その他
・4歳までにほとんどの子どもが感染する。
・生まれてから初めての高熱の場合が多い。

Hib(ヒブ)感染症(細菌性髄膜炎など)

・原因となる病原体: Hib(ヒブ)
・感染経路: 飛沫感染
・症状:髄膜、のどの奥(喉頭蓋)、肺などに炎症を起こす。
細菌性髄膜炎の場合:風邪の症状、発熱、嘔吐、けいれん、意識障害 など。
・合併症:死に至ったり(死亡率3~6%)、後遺症(聴覚障害、発達障害、知能障害、運動障害など)が残ることがある。
・かかりやすい年齢:生後3ヵ月~5歳(特に2歳以下に多い)

B型肝炎

・原因となる病原体: B型肝炎ウイルス(HBV)
・感染経路: 接触感染、母親からの垂直感染(母子感染)
・症状:倦怠感、発熱、黄疸など。
・重症化すると:10~15%は慢性肝炎、肝硬変、肝癌になる。また、死に至ることもある。

その他
・5歳未満の乳幼児が感染すると、将来、合併症(慢性肝炎・肝硬変・肝癌)になる確率が高くなる。

感染性胃腸炎(ロタウイルス)


・原因となる病原体: ロタウイルス
・感染経路: 経口感染、接触感染、飛沫感染
・潜伏期間:2~4日
・症状:主に嘔吐、白色の水のような下痢。他にも腹痛、発熱 など。
・合併症:脱水症。
・治るまでのめやす:7日
・かかりやすい年齢:生後3~24ヶ月(特に生後7~15ヵ月)の乳幼児。

その他
・下痢や嘔吐が続くと、脱水症状になる。
・症状が回復してからも約10日間は、便中にウイルスが排せつされる。

結核

・原因となる病原体: 結核菌
・感染経路:主に飛沫感染、空気感染。経口感染、接触感染、経胎盤感染の場合もある。
・症状:咳、痰、発熱、呼吸困難 など。
その他、全身(腎臓、リンパ節、骨、脳など)に症状が出ることもある。
・重症化すると:全身性の結核症、結核性髄膜炎、粟粒(ゾクリュウ)結核(重症の肺結核)
この結果、重い後遺症(脳障害)を残す可能性が出てくる。

その他
・感染者の10~15%は、1~2年後のうちに発病するが、残りの感染者は発病しない。
・乳幼児は重症化しやすい。

麻しん(はしか)


・原因となる病原体: 麻しんウイルス
・感染経路: 空気感染、接触感染
・潜伏期間:9~12日
・症状:高熱(39度以上)、咳、くしゃみ、鼻水、めやに、目の充血 など。
熱が下がり、もう一度高熱が出たとき(発症から4~7日ぐらい)に、全身に赤い発しんが出る。(耳の後ろから始まり、顔面、そして体全体へと広がっていく。)
・合併症:全体の約30%に起こる。
「麻しんによる二大死因」といわれていて、ほとんどが肺炎、もうひとつは脳炎。
後遺症が残ったり、死に至ったりする可能性もある。
・重症化すると:妊娠中に重症化がおこれば、流産や早産を起こす可能性がある。
・治るまでのめやす:10日
・かかりやすい年齢:2歳以下。最近は、高校生以でもかかることがある。

その他
・感染力が、とても強い。
・免疫を持っていないと、必ず感染してしまう。
・1歳になったら、予防接種(MRワクチン)を受ける必要がある。
・発しんが消えた後、褐色の色素沈着が残る。

風しん


・原因となる病原体: 風しんウイルス
・感染経路:接触感染、 飛沫感染
・潜伏期間:2~3週間
・症状:首や耳の後ろにあるリンパ節の腫れ・痛み、微熱、全身に赤い発しん(3日で消える)。
・合併症:血小板減少性紫斑病、急性脳炎 など。
・治るまでのめやす:5日
・かかりやすい年齢:1~9歳。予防接種をしていない20~40代の人。

その他
・麻しんは発しんが消えた後に褐色の色素沈着が残るが、風しんは残らない。
・免疫のない妊婦が感染すると、赤ちゃんが先天性風しん症候群(耳(難聴)、眼(白内障)、心臓(先天性心疾患)の障害)をもって生まれるかもしれない。
・1歳になったら予防接種(MRワクチン)を受ける必要がある。

水ぼうそう(水痘)


・原因となる病原体: 水痘・帯状疱疹ウイルス
・感染経路: 接触感染、空気感染
・潜伏期間:13~21日
・症状:発熱、水ぶくれ(かゆみが強い発しん)
水ぶくれは、紅斑→水疱→膿疱→かさぶたの順に変化する。
・重症化すると:子ども、感染したことがなかった人、抵抗力が低下している人、妊婦さんは重症化しやすく、入院することもある。
・合併症:脳炎、肺炎、皮膚の重い細菌感染症 など。死に至ることもある。
・治るまでのめやす:10日
・かかりやすい年齢:1~5歳

その他
・感染力が強い。
・水ぶくれが、最終形態のかさぶたになるまでは感染する可能性がある。
・1歳になったら予防接種をうける必要がある。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)


・原因となる病原体: ムンプスウイルス
・感染経路:接触感染、飛沫感染
・潜伏期間:11~27日
・症状:発熱、耳の後ろ(耳下腺)の腫れ(痛みが出ることもある)。
・合併症:無菌性髄膜炎、急性脳炎、難聴(回復不能な片側の難聴)、精巣炎 など。
・治るまでのめやす:7日
・かかりやすい年齢:1~6歳

その他
・感染力が強い。
・1~3日目で症状はピークになり、その後3~7日かけて回復する。

日本脳炎

・原因となる病原体: 日本脳炎ウイルス
・感染経路: 蚊が媒介となる感染。
ブタの中でウイルスが増殖する。
→ブタの血を吸った蚊(主にコガタアカイエカ)が人を刺す。
→刺された人の中にウイルスが侵入し、感染する。
・潜伏期間:6~16日
・症状:高熱、頭痛、嘔吐、意識障害 など。
・重症化すると:手足の震え、けいれん、麻痺 など。
・合併症:45~70%が、神経的な後遺症(情緒不安定など)、知覚障害、運動障害の後遺症が残ったり、死に至ることもある。

その他
・ほとんどの場合、症状があらわれない。
・発症すると、20~40%の人(子ども、高齢者に多い)が死に至ってしまう。
・蚊が活発的になる夏に多い。
・他の感染症と違い、人から人への感染ではなく、昆虫(蚊)を媒介にした感染。
・蚊に刺されないようにすることは難しいので、予防接種をする必要がある。
・特別な治療法はない。
・東アジア、南アジアに多い。

インフルエンザ

・原因となる病原体:インフルエンザウイルス(A型、B型)
・感染経路:接触感染、飛沫感染、空気感染
・潜伏期間:1~5日
・症状:高熱(39~40度)、悪寒、頭痛、全身症状(関節痛、全身倦怠感、筋肉痛など)、
呼吸器症状(せき、鼻水、のどの痛み)、消化器症状(嘔吐、下痢、腹痛) など。
・合併症:肺炎、脳症、中耳炎、心筋炎、筋炎 など。
けいれん、意識障害がおこり、精神運動障害の後遺症が残る、もしくは死に至ることもある。
・治るまでのめやす:7日
・かかりやすい年齢:どの年齢でも

その他
・乳幼児、高齢者、免疫力が低下している人が感染すると、重症化しやすい。
・冬に流行る。(11月下旬~翌年3月)
・感染力が強い。
・短期間で感染が広がり、大流行になる。
・ほとんどが、軽い症状ですむ。
インフルエンザについては『インフルエンザに予防接種はちゃんと効果がある?なってしまった時の特徴や治療法は?』という記事もあるので、読んでみてください。

感染症の治療方法には、
①抗ウイルス薬・抗細菌薬による治療
②症状を軽くする対処療法

の2つがあります。

①抗ウイルス薬・抗細菌薬による治療

この治療方法は、その感染症に対する抗ウイルス薬・抗細菌薬がある場合にしか利用できません。
例えば、インフルエンザなら、抗インフルエンザウイルス薬を使って治療します。
しかし、薬が無い感染症の場合には、②対処療法をおこないます。

②症状を軽くする対処療法

ワクチンもなく、抗ウイルス薬・抗細菌薬もない感染症では、対処療法で治療します。
対処療法とは、感染症自体ではなく、感染症によって出た症状を治療する方法です。

(例)感染性胃腸炎(ノロウイルス) など。
症状をおさえるために使われる方法には、薬(解熱剤、咳止め、重症化を防ぐ薬など)、酸素投与、輸血 などさまざまなものがあります。

治療中に気を付けること

とにかく安静に、ゆっくりと休むことが大切です。
感染症では、発熱や下痢などの症状で、脱水・栄養不良などに陥ることがあります。
なので、水分補給・栄養補給などに気を配るようにしましょう。

他にも、熱が出ている時には、汗をタオルで拭いたりして体を清潔に保ちましょう。
また、下痢をしている時には、下痢止めの薬を使わないようにしましょう。

下痢は、体が毒素を外へ出していくために必要なものなので、下痢は止めずに治療にはげむのが望ましいです。
その時は栄養補給が大切になりますが、消化の良い食事にすると、なお良いです。

た、感染症には合併症が起こる可能性があるので、治療中は体に異変が起こっていないかを注意して、何かあればすぐに病院へ行くようにしましょう。

予防接種について。予防接種の目的とは

予防接種は、感染症予防のために、非常に効果を発揮します。

●感染を防ぐ。
●感染を防げなかったとしても、
・発症しにくくする。
・発症したときに、重症化しないようにする。

実際に、予防接種をうけていなかった人よりも、うけていた人の方が発症率も少なく、症状も軽いことがわかっています。
とくに感染症が重症化しやすい人(子ども・高齢者など)は、合併症などを防ぐためにも、予防接種を受けることをオススメします。

予防接種の仕組み

予防接種というのは、人間の免疫システムを利用して感染を防ごうとするものです。
(参考記事『免疫力を向上できれば風邪やインフルエンザなどの感染症、ガンも怖くない!重要なのは腸活!』)

病気にかかる前に、ワクチン接種をすることで、その病気への免疫をあらかじめつくっておきます。
それによって、発症や重症化を予防することができます。
たまに熱や発疹などの副反応がみられることもありますが、10~20%程度にしか副反応は起きませんし、そんなに重いものでもないので、あまり心配しなくても大丈夫です。

また、「集団免疫効果」というものもあります。
一人だけが予防接種をうけるのではなく、集団の人全員が予防接種をうけることで流行を抑えられるという効果のことです。
体調などによって予防接種を受けられない人もいるので、そういった人を感染症から守るためにも効果的だといえます。

予防接種を受けることが出来ない人

・発熱(通常37.5度以上)
・重篤な急性疾患にかかっている。
・受ける予防接種に含まれる成分でアナフィラキシー(※)を起こしたことがある。
・BCG(予防接種のひとつ)を接種したときに、ケロイド(※)が出た。
・医師から、うけるべきではないと判断された。

※アナフィラキシーとは
強いアレルギー反応のこと。予防接種後、約30分以内に起こる。
激しい全身反応(汗がたくさん出る、全身にじんましんが出る、嘔吐、息が苦しい、ショック状態になる など)が起こる。

※ケロイドとは
外傷などによって、皮膚が盛り上がった状態のこと。

予防接種の後、気をつけること(注意点)

・予防接種した部分を清潔にしておく。
・激しい運動をさける。
・約30分間は、副反応が起こらないか注意する。
・30分経って副反応が出なくても、生ワクチンは4週間、不活化ワクチンは1週間、副反応が出ないかを注意する。
・予防接種した部分や体調に、何か変化がみられた時には、病院へいく。
・それぞれの予防接種で、特有の注意点があるときには、注意しておく。

予防接種は、接種方法やワクチンの違いなどによって分類されます。

定期接種か任意接種かの違い

予防接種には、「定期接種」と「任意接種」があります。

①定期接種
法律で、必ずうけないといけないと決められている予防接種のこと。
費用:公費(一部、自己負担あり)

②任意接種
うけたいと思う人だけが希望してうける予防接種のこと。
費用:自己負担

①定期接種の種類

集団予防(A類疾病)

ワクチン名 と 予防できる感染症
Hib(ヒブ)ワクチン
Hib(ヒブ)感染症(細菌性髄膜炎、喉頭蓋炎など)

小児用肺炎球菌ワクチン
小児の肺炎球菌感染症(細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎など)

B型肝炎ワクチン
B型肝炎

4種混合ワクチン
ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ

BCG
結核

MR(麻しん風しん混合)ワクチン
麻しん、風しん

水痘(みずぼうそう)ワクチン
水痘(みずぼうそう)

日本脳炎ワクチン
日本脳炎

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン
HPV感染症(子宮頸がん)

個人予防(B類疾病)

ワクチン名 と 予防できる感染症
インフルエンザワクチン(高齢者を対象としたもの)
インフルエンザ

予防接種をうけることができる高齢者

・65歳以上
・60~64歳のうち、
心臓、腎臓、呼吸器に障害があり、日常生活を極度に制限されている。
・60~64歳のうち、
免疫機能に障害(ヒト免疫不全ウイルスによるもの)があり、日常生活がほとんど不可能な状態にある。
・成人用肺炎球菌ワクチン(高齢者を対象としたもの)
成人の肺炎球菌感染症

予防接種をうけることができる高齢者

・その年に、65・70・75・80・85・90・95・100歳になった。
・60~64歳のうち、
心臓、腎臓、呼吸器に障害があり、日常生活を極度に制限されている。
・60~64歳のうち、
免疫機能に障害(ヒト免疫不全ウイルスによるもの)があり、日常生活がほとんど不可能な状態にある。

②任意接種の種類


ワクチン名 と 予防できる感染症
ロタウイルスワクチン
感染性胃腸炎(ロタウイルス)

おたふくかぜワクチン
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

インフルエンザワクチン
インフルエンザ

A型肝炎ワクチン
A型肝炎

髄膜炎菌ワクチン
髄膜炎菌感染症

生ワクチンか不活化ワクチンかの違い

ワクチンは、使用するウイルスの違いによって、「生ワクチン」「不活化ワクチン」に分けられます。

①生ワクチン

毒性を弱めたウイルスを、ワクチンとして体の中に入れます
ワクチンは弱まっているため、感染することはありません。

しかし、体の中ではそのウイルスに対抗する免疫システムがつくられます。
そのおかげで、次にそのウイルスが体の中に侵入してきた時に、そのウイルスに免疫システムが働き、感染するのを防いでくれます。
免疫システムが完成するまでの接種回数は少なく、約1ヶ月で出来上がります。

(例)ロタウイルス、BCG、MR、みずぼうそう、おたふくかぜ など。

②不活化ワクチン

生ワクチンは毒性を弱めたウイルスを使いますが、不活化ワクチンは、感染力がなくなった状態のウイルスを使用します。
生ワクチンと同様にそのウイルスに対する免疫システムをつくることはできますが、生ワクチンよりも免疫力は弱くなります。
そのため、免疫システムを完成させるためには、追加接種を何回かしなければいけなくなり、生ワクチンよりも接種回数は多くなります

(例)Hib、小児用肺炎球菌、B型肝炎、4種混合、2種混合、日本脳炎、HPV(ヒトパピローマ)、インフルエンザ など。

接種方法の違い

予防接種には、「注射による接種」「経皮接種」「経口接種」があります。

①注射による接種

・皮下注射
日本でおこなわれているのは、ほとんどが皮下注射です。
注射は、上腕(三角筋中央部、上腕後外部)、大腿(大腿前外側部)におこないます。
・筋肉内注射
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン、B型肝炎ワクチンの一部は筋肉内注射です。

②経皮接種

スタンプ方式(上腕の2カ所にスタンプを押すようにおこなう)で接種します。
よく知られているのが、学校でおこなわれるBCGです。

③経口摂取

口からワクチンを飲むことで接種します。
この方法は、ロタウイルスワクチンでのみ使用されます。

予防接種は、それぞれの年齢でうけるべき予防接種が決まっています。
接種できる年齢になったら、できるだけ早く予防接種をうけましょう。

0歳

Hib(ヒブ)ワクチン

種類:定期接種、不活化ワクチン、皮下注射
予防できる感染症:Hib(ヒブ)感染症(細菌性髄膜炎、咽頭蓋炎)

推奨スケジュール
(生後2~7ヶ月)1回目→(4~8週間の間隔を開けて)2回目→(4~8週間の間隔を開けて)3回目まで→(7~13ヶ月の間隔を開けて)(1歳を超えたら)4回目

小児肺炎球菌ワクチン

種類:定期接種、不活化ワクチン、皮下注射
予防できる感染症:小児の肺炎球菌感染症(細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎など)

推奨スケジュール
(生後2~7ヶ月)1回目→(4週間の間隔を開けて)2回目→(4週間の間隔を開けて)3回目まで→(4週間の間隔を開けて)(生後12~15ヶ月までに)4回目

B型肺炎ワクチン

種類:定期接種、不活化ワクチン、皮下注射
予防できる感染症:B型肝炎

推奨スケジュール
1歳になるまでに3回終えておくとよい。
(生後2ヶ月)1回目→(4週間の間隔を開けて)2回目→(4週間の間隔を開けて)3回目→(1回目から20週間以上経過してから)4回目
※母親がB型肝炎なら、かかりつけの病院でスケジュールをたててもらう。(母子感染を予防するため)

ロタウイルスワクチン

種類:任意接種、生ワクチン、経口
予防できる感染症:感染性胃腸炎(ロタ)

推奨スケジュール
ロタウイルスワクチン1価
(生後8~15週未満)1回目→(4週間の間隔を開けて)(生後24週までに)2回目→(4週間の間隔を開けて)3回目
ロタウイルスワクチン5価
(生後8~15週未満)1回目→(4週間の間隔を開けて)(生後24週までに)2回目→(4週間の間隔を開けて)(生後32週までに)3回目→(4週間の間隔を開けて)4回目

4種混合ワクチン(DPT-IPV)・2種混合ワクチン(DT)

種類:定期接種、不活化ワクチン、皮下注射
予防できる感染症
・4種混合ワクチン:ジフテリア(D)、百日せき(P)、破傷風(T)、ポリオ(IPV)
・2種混合ワクチン:ジフテリア(D)、破傷風(T)

推奨スケジュール
第一期(4種混合ワクチンをうつ)
(生後3ヶ月)1回目→(3~8週間の間隔を開けて)2回目→(3~8週間の間隔を開けて)3回目→(3回目の約1年後)4回目
第二期(2種混合ワクチンをうつ)
(11歳~)1回

BCG

種類:定期接種、生ワクチン、経皮スタンプ
予防できる感染症:結核

推奨スケジュール
(生後11ヶ月~1歳未満)1回

1歳

MR(麻しん風しん混合)ワクチン

種類:定期接種、生ワクチン、皮下注射
予防できる感染症:麻しん(はしか)、風しん

推奨スケジュール
第一期(1回目)
1~2歳未満(1歳になったらできるだけ早く)で1回目
第二期(2回目)
(小学校入学する前の年のうちに)2回目

水痘(水ぼうそう)ワクチン

種類:定期接種、生ワクチン、皮下注射
予防できる感染症:水ぼうそう

推奨スケジュール
(1歳~1歳3ヶ月)(1歳になったらできるだけ早く)1回目→(最低3ヶ月以上(だいたい6ヶ月~1年)の間隔を開けて)2回目

おたふくかぜワクチン

種類:任意接種、生ワクチン、皮下注射
予防できる感染症:おたふくかぜ

推奨スケジュール
第一期(1回目)
(1歳になったらできるだけ早く)1回目
第二期(2回目)
(1回目の数年後)(だいたい5~7歳未満)2回目

3歳

日本脳炎ワクチン

種類:定期接種、不活化ワクチン、皮下注射
予防できる感染症:日本脳炎

推奨スケジュール
第一期(1~3回目)
(3歳)1回目→(1~4週間の間隔を開けて)2回目→(約1年後)3回目
第二期(4回目)
(9~12歳)4回目

中学1年生(女子のみ)

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン

種類:定期接種、不活化ワクチン、筋肉内注射
予防できる感染症:HPV感染症(子宮頸がん)

推奨スケジュール
HPVワクチン2価
(中学1年)1回目→(1ヶ月の間隔を開けて)2回目→(1回目から6ヶ月の間隔を開けて)3回目
HPVワクチン4価
(中学1年)1回目→(2ヶ月の間隔を開けて)2回目→(1回目から6ヶ月の間隔を開けて)3回目

生後6ヶ月以降、毎秋

インフルエンザワクチン

種類:任意接種(高齢者のみ定期接種)、不活化ワクチン、皮下注射
予防できる感染症:インフルエンザ

推奨スケジュール
生後6ヶ月~12歳
1年に2回(10月ごろに1回目→1~4週間の間隔を開けて2回目)
13歳以上
毎年、流行するまでに1回(または2回)
(10~11月)1回目→(11月中)2回目

子どもの予防接種について

子どもというのは、大人と比べて免疫力が低く、病気に対する抵抗力も低いです。
また、幼稚園や学校など、多くの人に囲まれて生活しているため、感染症にかかりやすい環境になっています。
保育園に通っていない子どもよりも、通っている子どもの方が、約2倍ほど風邪にかかりやすいといわれています。
なので、子どもは予防接種をうけておく必要があります。

赤ちゃんの予防接種について

赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいるときに、生まれてからいろいろな病気に対抗できるように、お母さんから免疫効果を受け取っています。
しかし、その免疫効果はいつまでも持続するわけではありません。
生まれてからすぐに抗体がなくなってしまう病気もあり、赤ちゃんは放っておくと、病気にかかりやすく、重症化しやすい体になってしまうのです。

そこで効果を発揮するのが、「予防接種(ワクチン)」です。
お母さんからもらった免疫効果が低下してしまう時期、感染症にかかりやすい年齢、重症化しやすい年齢、などを考慮して、赤ちゃんはワクチンを接種する推奨時期が定められています。
この推奨時期を参考にしながら、できるだけ早く赤ちゃんの予防接種の計画をたてて、予防接種をしてあげるとよいでしょう。

赤ちゃん(0歳)は、半年間で15回以上の予防接種を受けることになります。
これだけ数が多いと、どの予防接種をいつしたらいいのか、考えるのが大変になります。

ここで役に立つのは、インターネットで検索すると出てくる、予防接種のマイスケジュールをつくってくれるサイトです。
生年月日を入力するだけで、その子に合った予防接種のスケジュールをたててくれるのです。

(参考例)ワクチン.net
このサイトでは、受けるべき予防接種の種類・それぞれをいつ受けるとよいのか、を色のついた表形式でわかりやすくまとめてくれます。
よければ、こういったサイトも参考にしてみてください。

感染症を予防するためには、予防接種以外にもできることはあります。
それが、次の方法です。
①感染の原因となっているものを隔離する。
②感染経路を遮断する。
③免疫力をアップさせる。

予防方法①「感染の原因となっているものを隔離する」

感染者、汚染された食品などを他の人から遠ざけるようにしましょう。

自分を隔離する「出席停止」について
保育園や幼稚園、学校などでは、集団生活が基本になっているので、感染が広がりやすいです。
なので、感染症にかかったときには、周りへの感染を防ぐために、それぞれの感染症にあわせて定められている「出席停止」の期間を守るようにしましょう。

出席停止期間の例一覧
インフルエンザ
発症後5日間、かつ解熱後2日間(幼児は3日間)。
感染性胃腸炎(ノロウイルス)(ロタウイルス)
下痢、嘔吐などの症状が軽くなり、全身状態がよくなるまで。
手足口病、ヘルパンギーナ
全身状態がよくなるまで。
細菌性髄膜炎
医師などが登校しても良いと認めるまで。
プール熱(咽頭結膜熱)
主要症状(発熱、咽頭炎、結膜炎など)が治まってから2日間。
流行性角結膜炎
医師などが感染しないと認めるまで。
アデノウイルス
主要症状(発熱、咽頭炎、結膜炎など)が治まってから2日間。
溶連菌感染症
抗菌薬による治療が始まってから24時間。
百日咳
特有のせきが治まるまで。または抗菌薬による5日間の治療が終わるまで。
麻しん(はしか)
発しんに伴う熱が下がってから3日間。さらに長期になることもあり得る。
みずぼうそう
発しん全部がかさぶたになるまで。
おたふくかぜ
腫れ(耳下腺、顎下腺、舌下腺)が出てから5日間、かつ全身状態がよくなるまで。
風しん
発しんが消えるまで。
結核
医師などが感染しないと認めるまで。それより後は治療中であっても登校してもよい。

予防方法②「感染経路を遮断する」

感染経路である接触感染、飛沫感染、空気感染を遮断することで、ウイルスの感染が広がるのを防ぐことができます。

接触感染を遮断するためには
・手にウイルスがつくのを防ぐ。
・ウイルスがついた手を洗う。
・ウイルスのついた食品を食べない。

手洗い

手洗いをすることで、感染症にかからなくなったり、感染が広がってしまうのを防いだりすることができます。
階段の手すり、ドアノブ、照明やエアコンのスイッチなど、日常的に触ることが多い場所にはウイルスが潜んでいます。
ウイルスがつくのを防ぐのは難しいので、触った後に手洗いでウイルスを洗い流すようにしましょう。

効果的な手洗いの方法
石鹸での手洗いと、アルコール消毒薬を使用するのが効果的です。
スクラブ法(石鹸での手洗い方法)
1. まずは、手を水で洗う。
2. 石鹸(液体石けんなど)を泡立てる。
3. 手のひら・手の甲をこすりあわせる。
4. 洗い残しが多くなる場所(親指、指先、指の間、爪など)を丁寧に洗う。
5. 水で洗い流す。
6. その後は、手を完全に乾かす。

ラビング法(アルコール消毒薬の使用方法)
1. 消毒薬を手のひらにのせる。
2. 指先、爪に消毒薬をぬる。
3. 手のひら、手の甲にぬる。
4. 指の間、親指を忘れないようにぬる。
5. 消毒薬が乾燥するまでぬり広げる。

調理場での予防方法

・加熱調理をする。
ノロウイルスなど、熱に弱いウイルスは、加熱調理をすることで感染力がなくなります。
85~90℃で90秒以上加熱するようにするとよいです。
・調理に使ったもの(まな板、包丁、食器、ふきんなど)も、85~90℃で90秒以上加熱するようにする。
・調理器具は、洗った後に次亜塩素酸ナトリウムで消毒をする。
・食品は冷蔵庫(10℃以下)、冷凍庫(-15℃以下)で保存し、はやめに食べる。
・調理して冷蔵庫に入れておいたものは、食べる前にもう一度加熱する。

掃除、洗濯における予防方法

・よく触る場所は、消毒用エタノールの二度拭き、または次亜塩素酸ナトリウムで消毒する。
・感染者の便、嘔吐物などは、使い捨てのマスクと手袋を使って掃除する。
・掃除(ふき掃除)をするときに、次亜塩素酸ナトリウムで消毒をする。
・トイレやお風呂は、汚れた後はすぐに掃除をする。
・洗濯は、85℃で60秒以上という熱水洗濯をする。
・熱水洗濯ができない時は、水洗いの後、次亜塩素酸ナトリウムで消毒する。

次亜塩素酸ナトリウムは、消毒によく使われます。
しかし、漂白剤と混ぜると危険だったりすることがあるので、注意して使用しましょう。

飛沫感染、空気感染を遮断するためには
・咳やくしゃみをする時に、咳エチケットを守る。

《咳エチケット》
人がいる場所で咳をする時には、次のことを守るようにしましょう。
・口や鼻をおさえる。
・手でおさえない。
 咳を手でおさえると、手についたウイルスが接触感染していき、どんどん感染が広がっていきます。
・ティッシュなどでおさえ、すぐに捨てる。
・手でおさえた時は、手を洗う。
・顔をそむけて、咳をする。
・マスクをつける。
・マスクは、鼻~あごまで、隙間がないようにつける。
・使用したマスクの再利用はしない。

予防方法③「免疫力をアップさせる」

免疫力が低下すると、感染症にかかりやすくなります。
なので、感染症を予防するために、免疫力を高めるようにしましょう。

免疫力を高めるためにできること
・十分な睡眠、質の良い睡眠をとる。
・バランスのとれた食事をとる。
・適度な運動をする。
・規則正しい生活を送る。
・ストレスを溜め込まないように、ストレスを発散する。
・体を冷やさず温める。
・加湿器などで乾燥を防ぎ、適切な湿度(50~60%)に保つ。

詳しくは『免疫力を向上できれば風邪やインフルエンザなどの感染症、ガンも怖くない!重要なのは腸活!』の記事で紹介しているので、よかったら読んでみてください。

感染症を予防するための方法には、予防接種・感染源の隔離・感染経路の遮断・免疫力アップがあります。
これらの中で、栄養素で補うことができるのは、免疫力をアップさせることです。
つまり、免疫力を高める効果をもつ栄養素は、感染症予防の効果ももっていることになります。
その栄養素については『免疫力を向上できれば風邪やインフルエンザなどの感染症、ガンも怖くない!重要なのは腸活!【5. 免疫力向上に効果のある栄養素】』の記事で紹介してあるので、詳しくはこちらを見てみてください。

免疫システムを正常にたもってくれる栄養素

・ビタミンC
・ビタミンB6
・亜鉛
・ビタミンD
・デセン酸
・パントテン酸
・ラクトフェリン(母乳に含まれている免疫成分)

腸内環境を良い状態にしてくれる栄養素

腸には免疫細胞が多く存在しています。
なので、腸内環境を整えることで、免疫力を向上させることができます。
発酵食品
 善玉菌を活性化してくれる。
 プロバイオティクス(ビフィズス菌、乳酸菌)を含んでいる。

食物繊維
 善玉菌など腸内細菌のエサになる。

オリゴ糖
 食物繊維と同じ働きをする。

腸内環境を悪い状態にしてしまう栄養素


脂質、動物性タンパク質の摂り過ぎ
悪玉菌を増やしてしまう。
摂り過ぎないように、適切な量を摂取する。

バランスのとれた食事をとりながら、免疫力アップに効果のある栄養素もとることで、感染症を予防しましょう。

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