不妊症、二人目不妊、不育症の原因と食生活の改善で不妊を克服

不妊症とは、妊娠を希望している健康な男女が、避妊をせずに性交しているのにもかかわらず、1年以上妊娠できない状態のこと。
妊活に励んでいる夫婦のうち、10~15%の夫婦が、不妊症に悩んでいるといわれています。

不妊症は、女性側だけに原因があるのではなく、男性側にも原因があります。
そして、不妊の原因となる可能性は、男性側も女性側も同じくらい持っています。

不妊症の原因(男女比)(参考:あしたのママへ
・女性側40%
・男性側40%
・両方15%
・不明5%

不育症>>

・原発性不妊症

不妊症のうち、今までに一度も妊娠した経験がないもの。

歳をとるにつれて、妊娠できる可能性は低下していきます。
女性の場合
20歳前後:妊娠できる確率は、最も高い。
35歳を超えたころ:だんだんと妊娠する確率が低下していく。
45歳ごろ:妊娠が難しくなる。

男性の場合
35歳ごろ:少しずつ精子の質が低下していく。

・続発性不妊症(二人目妊娠)

今までに一度以上、妊娠・出産を経験したことがあるが、不妊症になってしまったもの。

不妊は先天性の要因は非常に少なく、生活習慣や環境などによる後天的な要因が全体の8割以上を占めています。

間違った生活習慣、体に悪影響を与える環境、偏った食生活は不妊改善だけでなく健康の基本です。

また、母親の摂る栄養は胎内での胎児の発育や、生まれてからの心身の成長、将来生活習慣病にかかるリスクまで左右してしまうので、安全で質の高い栄養成分の摂取や栄養のバランスがとれた食生活の見直しも必要です。

卵子の老化を早める原因

栄養不足

無理なダイエットと偏った食事は栄養欠損を起こします。
特に鉄の不足は月経量を減少させ、子宮内膜の厚さを十分にすることができなくなるため、機能性不妊の原因となります。

活性酸素対策

飲酒やタバコ、ストレス、不規則な生活は、体を酸化し老化させる活性酸素を発生させ、卵子の老化を早めます。
抗酸化力のある食品を摂ることを心がけましょう。

免疫のバランス

免疫のバランスが崩れ細胞障害性リンパ球が増加すると受精卵の着床の妨げてしまいます。
また、子宮内膜の炎症や卵巣機能に悪影響を与えます。

体内のに溜まった有害物質

水銀・鉛・カドミニウム・ヒ素などの有害ミネラル、化学物質・放射線などの有害物質が蓄積されることで、卵巣機能の低下や流産になる可能性が高くなるなど、胎児への悪影響を与えてしまいます。

精製された糖質

糖尿病の女性は妊娠しにくく、糖尿病ではなくてもインスリン抵抗性があると妊娠の確率を下げてしまいます。
精製された糖質は吸収されやすく血糖値が急激に上がり、インスリンの分泌量が増える可能性があります。

また、太り過ぎは排卵障害を起こす原因にもなるので、中性脂肪へ直接的に転換されてしまう精製された糖質の摂取はできるだけ控える方がいいでしょう。

他にも妊娠しやすい体・妊娠しやすい状態をつくることが大切です。

・妊娠できる確率が高い年齢で、妊活を行う。
・セックスレスを回避する。性交回数を増やす。
 性交回数を週3回以上にすると、妊娠確率が50%を超えるといわれています。
・禁煙(重要)
・過度なアルコールを控える。
・ストレスを溜め込まない。ストレス発散方法を見つける。
・過労にならないように注意する。
・体重異常を起こさないようにする。標準体型を意識する。
・食べ過ぎや運動不足などによる肥満
・間違ったダイエットやストレスなどによる痩せすぎ などに注意する。
・規則正しい生活をする。
・適度な運動を取り入れる。
・体が冷えないようにする。
・基礎体温を測って、体の状態を把握する。
常日頃から基礎体温を測っておくことで、だいたいの自分の月経周期が分かります。
それで排卵日を予測できれば、妊娠しやすくなるでしょう。
・栄養バランスの整った食事を、3食規則正しく食べる。

妊娠しやすい体をつくるために、特に大切になってくる栄養素

・卵子・精子の質を良くする。
タンパク質、亜鉛、ビタミンE、葉酸、ビタミンC、鉄分、カルシウム など。

・生殖機能(卵巣、着床など)を良くする。
ビタミンB群、ビタミンE、鉄分、亜鉛、ビタミンC、カルシウム、マグネシウム など。

・冷えにくい体をつくる。
鉄分、タンパク質 など。

・疲れ、ストレスから体を守る。
ビタミンB1、ビタミンC など。

・赤ちゃんの成長に欠かせない。
葉酸。

・月経不順(月経量が少ない、月経の回数が少ないなど)を改善する。
タンパク質、コレステロール など。

不妊症となる原因は男性3割、女性4割、男女双方2割、原因不明が1割と言われています。
これまで不妊は女性に原因があると思われてきましたが、実は不妊の原因の半分は男性にあることが分かってきました。

なかなか妊娠できないのは、排卵→受精→分割→着床という妊娠に至るプロセスのどこかに問題があるということです。
まずは、不妊の原因を男女別で見ていきましょう。

1・器質性不妊

器質性不妊は、検査の結果、婦人科系臓器に何らかの問題があることが原因の不妊です。

代表的な疾患は、卵管因子(卵管通過障害31.2%)、排卵因子(排卵障害9.8%)、卵管因子、頸管因子の4つに分けられ、不妊の約50%がこの器質性不妊です。

卵管因子

卵管が炎症などで詰まってしまうことで、卵子の取り込み障害が起こります。
卵管の重要性
卵子は、排卵された後、卵管に取り込まれます。
そこで受精し、受精卵となった後、再び卵管を通って子宮へと戻っていきます。
不妊症の女性側の原因のうち30~40%を「卵管因子」が占めています。

・頸管(けいかん)因子
頸管、頸管粘液の状態が悪いと、精子が侵入しにくくなります。
・頸管粘液産生不全(頸管粘液の量が少ない)
・頸管炎
・頸管ポリープ
・頸管狭窄
など。

「頸管、頸管粘液の重要性」
子宮の出入り口には、精子が通るための道である頸管があります。
頸管の中には頸管粘液があり、排卵が近づくと精子が通りやすいように変化します。

・免疫因子
免疫に異常が起きると、精子に対する抗体(抗精子抗体)ができる場合があります。
その抗体が精子の侵入を防ぐことで、受精できなくなってしまいます。

・子宮因子
子宮になんらかの異常が起きると、受精卵の子宮への着床が上手くいかず、不妊症になってしまいます。

「着床障害につながる子宮に起きる異常」
・子宮内膜の病気
(例)・子宮内膜症
・子宮筋腫(粘膜下筋腫など)
・子宮内膜ポリープ
・子宮奇形
・子宮内にある、手術・炎症などによる癒着
など。

・原因不明
不妊症のうち10~20%が、原因を特定できない「原因不明不妊症(機能性不妊症)」です。

主な疾患
・卵管通過障害(卵管閉塞・卵管狭窄・卵管癒着)
・クラミジア感染症

排卵した卵子をキャッチできない
卵子を卵管に取り込む卵管采が機能しない

主な疾患
・ピックアップ障害(キャッチアップ障害、卵管采不全)

排卵因子

妊娠するためには、「排卵」が必要不可欠になります。

女性の体内で起こる、妊娠するまでの流れ
1. 排卵。(卵子が卵巣から排出されること)
2. 性行為によって、精子が体内へと入ってくる。
3. 卵子と精子が受精し、受精卵となる。
4. 受精卵が子宮へと運ばれ、着床する。
5. 妊娠。

つまり、排卵になんらかの異常が出てしまうと、「排卵障害」や「無排卵」となり、不妊症へと繋がってしまいます。

「排卵障害」になる原因
・女性ホルモンに関わるもの(甲状腺など)の病気
・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

卵胞が上手く育たず、排卵ができない病気のこと。
排卵障害になる原因の中で最も多く、女性(妊娠に適している年齢)のうち6~10%がこの病気で不妊症を引き起こしています。

・ホルモン分泌の異常
排卵は、ホルモン分泌によって同じ周期で起こります。
だいたいの月経は一ヶ月に一度のペースで起こりますが、排卵も毎回、それにあわせて起こっています。(月経の約2週間前)
ホルモン分泌に異常が起こってしまうと、この月経周期が崩れてしまい、排卵障害が起こってしまうのです。

「ホルモン分泌に悪影響を与えてしまうもの」
・ストレス
・肥満、急激な体重減少 など。

「無排卵」になる原因
・早発卵巣不全
妊娠に適した年齢(20~30歳)であるにも関わらず、卵巣機能の低下が極端にみられると、無排卵となってしまいます。

主な疾患
・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
・LUF(黄体化未破裂卵胞)
・視床下部性排卵障害 
・高プロラクチン血症
・黄体機能不全
・早発閉経症※若い女性でも何らかの原因で卵巣内の卵胞がほとんど消滅する

子宮因子

受精卵がうまく着床できない、着床しても維持できない

主な疾患
・子宮筋腫
・子宮腺筋症
・子宮奇形
・子宮内膜ポリープ

その他

主な疾患
子宮内膜症(チョコレート嚢胞)※不妊症女性の3人に1人が子宮内膜症を抱えている
性行為障害

2・機能性不妊

不妊に悩む夫婦の約10~20%がこの機能性不妊です。
避妊をしない夫婦が1周期あたりに自然妊娠する確率は約20%ですが、機能性不妊の夫婦だと自然妊娠率は3%程度しかありません。

機能性不妊は、不妊検査を行っても原因を特定することができない場合が多く、原因不明不妊と呼ばれることがありますが、一般的な不妊検査では原因を見つけることができないだけで、多くの場合は精密な検査を行えば原因を究明することが可能です。

子宮内膜症や子宮内膜ポリープ、ピックアップ障害などは一般的な不妊検査では発見しにくいと言われています。

機能性不妊の原因は、卵子の質や卵巣機能の低下によるものが多く、全体の49.3%を占めています。

特に加齢による卵子の老化は卵巣機能の低下させ、卵子の質を下げる大きな要因となっています。
女性は約200万個の卵子を卵巣の中に持って生まれてきます。
その後卵子は増えることがなく、どんどん減っていき、月経が始まる頃には20万個程度まで自然消滅していきます。

残りの卵子も生理の度に1,000個ずつ減っていき、卵子の数がゼロになった時に閉経を迎えます。

0歳の時から卵巣の中にいる卵子は同じだけ年を取り、体と同じように老化してしまいます。
出産の適齢期は20代と言われているのは卵子や生殖機能の状態がピークだからだと言えます。

最近は若い女性の不妊も多く聞かれますが、その8割以上は生活習慣や環境が大きく影響していると言われています。

不妊患者さんの3割が2人目不妊だと言われています。
一人目はすぐにできたのに、授乳も終わりいざ二人目が欲しいと思ったらなかなか妊娠できないという悩みを持ってい夫婦は意外と多いようです。

特徴
・第一子は結婚後早い時期に自然妊娠している
・不妊症の検査をしても大きな異常がない
・不妊治療を開始してもすぐに妊娠できない

第一子の授乳が終了してから2年経っても妊娠できていない場合は二人目不妊(続発性不妊)の可能性が高いです。

二人目不妊の原因

二人目不妊は初産での不妊と異なり、育児や生活環境の変化で夫婦生活の減少してしまうことが原因の社会的不妊以外に、大きく分けて4つの原因があります。

1・加齢

まず、一人目出産時より年齢が上がっているということです。
35歳以上が高齢出産と言われていますが、それは、35歳を境に男性の精子も女性の卵子も質が低下し、妊娠しにくくなることがもっとも大きな理由です。

また、生殖機能の低下や病気のリスク(男性なら前立腺系の疾患、女性なら子宮筋腫や卵巣嚢腫などの病気)も高まっていきます。

現在の女性の結婚平均年齢が29歳で初産の齢が32歳前後で、育児がひと段落する頃には35歳を過ぎ妊娠する可能性が著しく下がってしまっているのです。

2・初産時のトラブル

妊娠中の初産時に大量の出血があった場合、子宮の環境が一人目を妊娠していた時より悪くなっている可能性があります。
また、カンジタやクラミジアなどの感染症によって、卵管の周囲が閉塞や癒着してしまうと妊娠を難しくしてしまいます。

3・ホルモンの乱れ

授乳中はプロラクチンというホルモンが分泌されているため、排卵が抑制され生理が止まっています。
生理が始まったとしても無排卵や毎月排卵していない場合もあります。

授乳が終わっても生理が不順な場合は、育児によるストレスや睡眠不足などでホルモンのバランスが崩れ、排卵がずれたり排卵していない可能性もあります。

また、子宮内膜症だった人の場合、生理が止まっている間は症状はよくなりますが、生理再開で元の通り内膜症になりやすくなってしまいます。

二人目不妊の半数近くがこのプロラクチンによるものだと言われています。

4・免疫因子

一人目の子どもの時とパートナーが変わった場合に、免疫学的な相性が合わず、抗体ができてしまう場合があります。

5・子宮因子・卵管因子

一人目の出産時に起きた子宮・卵管の癒着(子宮内膜感染症、流産手術などによるもの)が原因となる場合があります。

6・不妊体質

もともと不妊の原因を持っていて妊娠しにくい体質だったり不妊症だったというのがこのケースで、一人目は運よくタイミングも合い奇跡的に自然妊娠することができていたということです。

不妊症の検査は、産婦人科・泌尿器科が行うことができます。

男性・女性の両方に行われる検査

問診

性生活、不妊歴、家族歴、月経歴、病歴 など。

女性側の検査

女性の場合は、月経周期(卵胞期、排卵期、黄体期)に合わせて約1ヶ月検査を行うこともあります。

不妊検査

・基礎体温の測定
 基礎体温の変化をみることによって、排卵があるかどうか などが分かります。

・内診・経膣超音波検査

・子宮・卵巣の状態

・病気(子宮内膜症、子宮筋腫、クラミジア感染症など)の有無などを検査します。
病気の疑いがあった場合は、MRI検査、腹腔鏡検査、子宮鏡検査などを行うこともあります。

・子宮卵管造影検査
子宮口から注入した造経剤が、どのように卵管へ流れていくかをレントゲンで確認します。
卵管が詰まっていないか、子宮の形に異常がないかなどが分かります。

・血液検査
ホルモン(男性ホルモン・女性ホルモン・卵胞刺激ホルモンなど)を測定します。
場合によっては、糖尿病、甲状腺の病気などの検査を行うこともあります。
通常の場合・妊娠に重要な時期(黄体期)の場合を調べるために、月経周期にあわせて2回行います。

・性交後試験(Huhnerテスト または PCT)
最も妊娠しやすい日(排卵直前)に性交を行います。
そして翌日、女性の子宮頸管粘液の中に直進運動精子(運動性がある精子)があるかどうかを調べます。
ない場合は、免疫因子(抗精子抗体)の有無などを調べます。

不妊症の治療は、原因となっているものにあわせて行うのが最適です。
不妊症を専門としている産婦人科・泌尿器科の医師に相談しながら行うとよいでしょう。

原因が分かっている場合の治療方法

女性側

原因「排卵因子」
治療方法
・薬物療法(排卵誘発剤など)
・原因となっている病気の治療 など。

原因「卵管因子」
治療方法
・通水治療(詰まった卵管を開く)
・癒着剥離術、卵管形成術(腹腔鏡または開腹によって行う) など。

原因「子宮因子」
治療方法
原因となっている病気(子宮内膜症など)を治療する。
・薬物治療
・病巣の切除(腹腔鏡または開腹によって行う) など。

原因「頸管因子」
治療方法
・抗生物質による治療(頸管に問題がある場合)
・ホルモン剤による治療(頸管粘液に問題がある場合) など。

原因「免疫因子」
治療方法
人工授精、体外受精 など。

原因が分からない場合の治療方法

排卵と受精を補助する治療を行います。
「①タイミング法→②人工授精→③体外受精→④顕微鏡授精」というように、まずは①から始め、数ヶ月~半年ほど経っても妊娠しない場合には次の②へ進み、同様に③、④とステップアップしていきます。

一般不妊治療

①タイミング法
妊娠する確率が高い時期(排卵の2日前後ごろ)に性交する方法。

②人工授精(IUI)
精液から精子を取り出して、最も妊娠する確率が高い時期に子宮内に注入する方法。

ART:生殖補助医療

③体外受精
取り出した卵子と精子を、受精させる方法。

④顕微授精(ICSI)
体外受精できなかった場合に、卵子の中に精子を注入する方法。

③または④で受精卵ができたら、子宮の中にその受精卵を戻す。(胚移植)

(妊娠活動)で妊娠しやすい体作りを始めよう

不妊症は、女性側だけに原因があるのではなく、男性側にも原因があります。
そして、不妊の原因となる可能性は、男性側も女性側も同じくらい持っています。

1・造精機能障害

男性不妊の90%が精子をうまく作ることができない造精機能障害です。
およそ7割は原因が分かっておらず、原因の分からない造精機能障害を、「原発性造精機能障害」と呼びます。
精子の量・運動性が低下することで、受精できる確率が減ってしまいます。

主な病態
・精子の数が少ない(乏精子症)
・精子に元気がない(精子無力症)
・奇形精子が多い(精子奇形症)
・精液の中に精子が見あたらない(無精子症) 男性不妊のおよそ1%

2・精路機能障害

精子の輸送路(精路)が塞がっていたり狭くなっている状態で、精子の通り道である精管に問題があります。

主な疾患
・精巣上体炎
・精管炎

3・精路感染症

尿道や精巣に感染症を起こすことで、精路通過障害につながってしまいます。
この感染症が、性行為時に女性に感染する可能性もあります。

4・性機能障害

成人男性の4人に1人、若い男性にも広がっているED(勃起不全)。
糖尿病や手術による神経損傷などやホルモンのトラブルなど身体的な原因や、ストレスなど心理的な原因、糖尿病や高血圧、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病、喫煙や加齢による血管性の原因が考えられます。

・ED(勃起不全)
不完全な勃起(十分な勃起ができない、勃起が持続できないなど)によって、満足した性行為を行えない状態になります。

・膣内射精障害
膣内での射精が、上手くできなくなります。

性機能障害の原因として考えられるもの
・ストレス
・精神的なプレッシャー(妊娠しなくてはならないなど)
・糖尿病 など。

EDの他に、勃起しても腟内で射精できない(膣内射精障害)、内尿道口の閉鎖不全で射精時に膀胱側に射精してしまう(逆行性射精)などがあります。

男性不妊は、活性酸素から精子を守り、精子の質を高めることが最重要課題です。

活性酸素の発生源は、喫煙や大量の飲酒、肥満や高血糖などによるもの、食品添加物の摂取や偏った食生活など生活習慣に関わるものと、精索静脈瘤、前立腺の炎症、異常な精子、長い禁欲期間などからも大量に発生します。

妊娠力を回復させるためには生活習慣や食生活の見直しを行って活性酸素の発生を抑え、高酸化力を上げる栄養素の補充が必要です。

コエンザイムQ10

軽度の精索静脈瘤による不妊患者の抗酸化能力を高め、精子の数を増やし、精子の運動量も増加させます。

アスタキサンチン

甲殻類に豊富に含まれているカロテノイドの一種。
抗酸化力の高い栄養素で精子の質を改善します。

レスベラトロール

赤ワインに豊富に含まれているポリフェノールの一種。
抗酸化力の高い栄養素で精子の質を改善します。

マカ

滋養強壮、活力増強、疲労軽減以外にも、集中力を高めたり、更年期症状の緩和、精子・卵子の増殖に作用します。
男性の場合は、精巣の機能を活性化し精子の量と運動量をアップします。

L-カルニチン

L-カルニチンは脂肪を多く燃焼してくれることでダイエット成分として知られています。
脂肪を燃やす際にミトコンドリアが活発に動くことから、精子が若返り、運動率を改善してくれます。

亜鉛

別名「セックスミネラル」 と呼ばれている亜鉛。
男性の精子の質を左右する栄養素で、精子の数を増やし、精子の運動量も増加させます。

マルチビタミン・マルチミネラル

基本的な栄養バランスを整え、生殖機能を支える基礎を作っていきます。

※不妊治療を受けている29組にマルチビタミンミネラルのサプリメントを摂ってもらい、3周期の治療終了時点で妊娠の有無を調べたロンドン大学で行った調査では、20組が妊娠していたという結果が出ています。

葉酸

卵子や精子の分裂のをスムーズにし、染色体異常の精子を減少させ先天性異常の発生リスクを減らします。

ザクロ

ザクロに多く含まれているビタミンC、ポリフェノール、タンニンなどの抗酸化作用の高い成分が、精液の濃度を高め、精子の運動量も増加させ、生殖機能まで増強します。
また、勃起不全の改善や精子の質の向上にも効果が期待できます。

男性側の検査

精液検査

精液(精子)の量、濃度、運動性、形態、感染の有無などを検査します。

泌尿器科的検査

精液検査で異常があった場合に、この検査を行います。
①診察
・問診(病歴、性生活など)
・診察(外陰部(精巣など))
・触診(精索静脈瘤の有無など)

②内分泌検査
血液検査で、ホルモン(男性ホルモン・卵胞刺激ホルモンなど)を測定します。

③染色体・遺伝子検査
精子の数が極端に少ない、無精子症などの場合に検査します。

④特殊な検査
精子形成や勃起能力を調べる検査などもあります。

不妊症の治療は、原因となっているものにあわせて行うのが最適です。
不妊症を専門としている産婦人科・泌尿器科の医師に相談しながら行うとよいでしょう。

男性側

原因「造精機能障害」
治療方法
・生活習慣の改善
・薬物療法(漢方薬、ビタミン剤、ホルモン剤など) など。

原因「精路通過障害」
治療方法
手術(精路の塞がっている部分を取り除く) など。

原因「精路感染症」
治療方法
感染症の治療(抗生物質など) など。

原因「性機能障害」
治療方法
・薬物療法(抗うつ剤、勃起不全治療剤など)
・基礎疾患の治療 など。

平成28年度以降、厚生労働省では特定不妊治療支援事業として地方自治体主体の助成金制度の補助を行うことを決定しました。

少子高齢化抑制、出生率を上げるのための取り組みとして乗り出したこの支援ですが、妊娠・出産に伴うリスクが相対的に少ない年齢、治療により出産に至る確率がより高い年齢の方が必要な治療を受けられるようにすることがこの制度の基本的な考え方です。

特定治療支援事業の対象範囲は以下の通りです。

・対象年齢
43歳未満

・対象者
特定不妊治療以外の治療法によっては妊娠の見込みがないか又は極めて少ないと医師に診断された法律上の婚姻をしている夫婦

・対象治療
体外受精と顕微授精(特定不妊治療)

・給付の内容
1年度あたり1回15万円、2回までとし、通算5年支給

・所得制限額
730万円(夫婦合算の所得ベース)

・指定医療施設
事業実施主体において医療機関を指定

参考:厚生労働省HPより~不妊に悩む方への特定治療支援事業の概要
各地方自治体によって多少内容が異なりますが、ベースは厚生労働省の対象範囲となっています。

金融庁も不妊治療向け保険を解禁を決定

平成28(2016)年3月から不妊治療の費用を負担する医療保険の発売を解禁する方針を固めました。

具体的には医療保険の特約で不妊症と診断された場合に、契約している保険会社が保険金を支払ってくれるというもので、特定治療支援事業の対象から外れてしまった場合、不妊治療の大きな経済的負担軽減してくれるでしょう。

要注意!!
ただし、不妊症と診断されてからでは保険に加入することはできません。
現在入っている保険に特約を付けるなどの見直しは早めに行っておくことをおすすめします。

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