誰でもなり得る卵巣のう腫、卵巣腫瘍、卵巣がんなど卵巣の病気について

卵巣は卵子を育てエストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンを分泌する、月経のリズムを作っている大切な臓器です。

女性は200万~300万個もの卵胞を持って生まれてきます。
思春期になると成熟し、周期的に1個ずつ卵子放出(排卵)し、卵管で受精が行われ子宮へ向い子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。

こんな偉業を成し遂げる卵巣は活発に細胞分裂が行われ、排卵のたびに傷つき、修復を繰り返しているので、女性の体の中でいちばん病気にかかりやすすく腫瘍ができやすい場所でもあります。

また、卵巣や卵管は細菌に対する抵抗力が弱く、病気になっていても自覚症状がありません。
片方の卵巣に異常があっても、もう一つの卵巣がその分を補ってしまうので、発見もしにくいため、何らかの卵巣の病気になっていても気付かず発見が遅れてしまうことが少なくありません。

沈黙の臓器とも言われている卵巣は、定期的に検査をしておくことがとても大切です。

・卵巣炎
・卵巣腫瘍
・卵巣機能不全(卵巣機能低下症)
・卵巣嚢腫
・多嚢胞性卵巣症候群
・卵巣がん

卵巣炎

卵巣に炎症が起きた状態を卵巣炎と呼んでいますが、実際には卵巣だけではなく卵管にも炎症が起きている(卵管炎)ことが多く、両方を合わせて子宮付属器炎と呼ばれています。

卵巣炎・卵管炎の原因は、大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、結核菌など、細菌による感染がほとんどですが、最近はクラミジアや淋菌など性感染症によるものが増えて来ています。

若年層に多くみられる性感染症による卵巣炎や卵管炎は、不妊や子宮外妊娠(異所性妊娠)の原因となります。

軽度の場合は自覚症状がほとんどなく、妊娠や不妊治療がきっかけで発覚するケースも少なくありません。

人工妊娠中絶や出産、避妊器具や生理用品の長時間放置は細菌の入りやすい状態ですので注意が必要です。

卵巣機能不全(卵巣機能低下症)

卵巣がうまく機能しない状態を卵巣機能不全と言います。

卵巣は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンを交互に分泌し、毎月の月経周期を調整しています。

卵巣の機能が低下することで、ホルモン分泌が不足したりバランスが崩れ、月経周期の異常や排卵障害を起こします。

卵巣機能不全の原因

最大の原因はストレスです。
卵巣にホルモン分泌を促す視床下部はストレスの影響を受けやすく、卵巣への指令がうまくだせなくなってしまうからです。

また、無理なダイエットによる栄養不足は、心臓や肺など命に関わる臓器へ優先して栄養を送り、生殖機能へのエネルギー補給は後回しになってしまうため、十分に機能しなくなってしまいます。

卵巣機能不全の主な症状

・月経不順
・無月経や無排卵による不妊症
・更年期障害に似た症状(イライラや疲労感、のぼせ、動悸、頭痛、めまいなど)

卵巣機能不全の治療法

無月経や無排卵による不妊の場合は、ホルモン療法による治療が行われます。

月経不順の場合、排卵がしっかりと起こっていれば治療を行う必要はありませんが、ストレスが大きな要因になっているので、ストレスをためず発散する方法を見つけることと、女性ホルモンの分泌に悪影響を与える生活習慣の見直しが必要になります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

卵胞が発育するのに時間がかかり排卵がなかなか行われない排卵障害の一つで、近年患者数が急増しており若い女性に多いの排卵障害で、10人に1人がこの疾患だと言われています。

小さな卵胞がたくさんみられる多嚢胞性卵巣で、排卵しづらい、または排卵しないという月経異常、血中男性ホルモン値が高い、この3つが合わさった状態が多嚢胞性卵巣症候群と呼ばれます。

多嚢胞性卵巣症候群による排卵障害は年齢とともに進み、生理周期は長くなっていく傾向にあります。

不妊の原因の約20%はこの多嚢胞性卵巣症候群で、排卵されないことで子宮体がんのリスクを上げると言われています。

自覚症状

・月経周期が35日以上
・以前は順調だったが現在は不規則
・ニキビが多い
・やや毛深い
・肥満

超音波で卵巣をみた場合に未成熟の卵胞が一列に並んでみえることも特徴の一つです。

多嚢胞性卵巣症候群の原因

多嚢胞性卵巣症候群の原因はまだよく分かっていません。

遺伝的な要因もありますが、卵巣内の男性ホルモンの値が高いことが最も大きな直接的要因と言われています。

また、男性ホルモンの値が高いことによるインスリン抵抗性(インスリンの効き目が悪くなって、糖や脂質の代謝に異常をきたす状態)と伴う場合も多いことから、食生活や運動など生活習慣も大きく関わっていると言えます。

多嚢胞性卵巣症候群の改善策

多嚢胞性卵巣症候群の根本的治療は困難とされています。

排卵しやすい状況を作り出すための治療法としてホルモン治療や手術という方法もありますが、まずは血糖値を上げない食生活や適度な運動習慣を身につけるなど生活習慣の改善を行い妊娠しやすい体へ変化させていくことが大切です。

卵巣腫瘍

・良性
卵巣のう腫

・悪性
充実性腫瘍 充実性腫瘍の代表例がいわゆる「卵巣がん」

卵巣の腫瘍のうち約9割が「卵巣のう腫」で残りの1割が充実性腫瘍です。

卵巣嚢腫

卵巣にできる腫瘍の9割以上は良性の腫瘍で、良性腫瘍のなかでいちばん多いのが卵巣がコブのように腫れる卵巣のう腫です。

卵巣嚢腫にはいくつかの種類があり、自覚症状がなく放っておくと、腫瘍が体内でねじれる茎捻転(けいねんてん)を起こし、強烈な痛みに襲われ緊急手術になる事もあります。

【チョコレート嚢腫】
卵巣嚢腫で一番多いのがこのチョコレート嚢腫です。
卵巣の中に子宮内膜症ができ、血液が溜まってチョコレートのようにみえる卵巣のう腫です。
不正出血や月経時には激しい痛みがあります。

【皮様のう腫】
人体の元となる胚細胞にできるもので、歯や毛髪などの組織が含まれたドロドロした物質がたまる卵巣のう腫です。
成熟期の女性に見られ、妊娠中に見つかることも多いようです。

【漿液性のう腫】
漿液という卵巣から分泌されるさらさらの透明の液体がたまったもの。
思春期以降10代から30代の女性に多く見られる、卵巣のう腫で最も多いタイプです。

【粘液性のう腫】
ゼラチン状の粘液がたまったもので肥大しかなり大きくなります。
更年期以降の女性に比較的多く見られる卵巣のう腫です。

卵巣のう腫の治療方法

のう腫が小さいうち経過観察でいいのですが、のう腫肥大してくる場合には茎捻転の可能性を考慮して手術摘出が基本の治療となります。

手術の方法は3種類。

・のう腫核出術
病巣だけを摘出する

・卵巣摘出術
病巣のある卵巣を摘出する

・附属器摘出術
卵管と卵巣をまとめて摘出する

卵巣は2つあるので、1つを摘出しても残りの卵巣が正常に機能すれば妊娠に大きな支障はありません。

卵巣がん

卵巣にできた悪性の卵巣腫瘍(充実性腫瘍)が卵巣がんです。

日本では年間約6千人、70人に1人の割合で卵巣がんを発症し、卵巣がんが発見された人の50%は進行期分類が後期の状態という、自覚症状がないため進行するまでわかりにくいのが特徴です。

40~60代に多い卵巣がんは、有効な検診方法がなく早期発見が難しいことから、死亡率は他のどの婦人科癌よりも高くなっています。

卵巣がんの原因

骨盤内炎症性疾患や多嚢胞性卵巣症候群、子宮内膜症肥満、排卵誘発剤の使用、10年以上にわたる長期のホルモン補充療法などが要因となることが多くあります。

出産を経験していない場合は、出産経験者よりも発症率が高くなります。

また、遺伝性が強く5~10%は遺伝によるもので、これを遺伝性卵巣がん症候群(HBOC)と言います。

卵巣がんの自覚症状

卵巣癌はサイレントキラーと言われ、初期のうちはほとんど症状がありません。
病気が進行し腹水がたまって初めてお腹全体が張るというような自覚症状がでます。

卵巣がんによって周囲にある膀胱が押されトイレが近くななったり、胃痛、下痢や便秘などの胃腸に異変が起きたり、不正出血などの症状が出てきますが、これらの症状を自覚した時はすでに卵巣がんはかなり進行し、周辺の臓器に転移している可能性も少なくありません。

卵巣がんの治療方法

手術で腫瘍を可能な限り摘出するため卵巣と子宮を切除し、手術後は抗がん剤を用いた化学療法で残存腫瘍や腫瘍細胞の完全消滅をはかります。

将来的に妊娠・出産を希望している場合は、がんの状態や進行度によって温存手術ができる場合もあるので、しっかり医師と相談する必要があります。

乳製品

乳製品に豊富に含まれているカルシウムやビタミンは、ストレスを軽減し精神を安定させてくれます。
また、美肌効果も高い女性にはうれしい成分です。

大豆製品

女性ホルモン様の働きをする大豆イソフラボンをはじめ、植物性のタンパク質、ビタミンB群、亜鉛、マグネシウムなど、女性には欠かせない栄養素がたっぷりです。

お魚

乳製品に豊富に含まれているDHA・EPAは、血流をよくする作用があり、全身に暖かいサラサラの血液を送るため、冷え性の方に特におすすめです。

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