トリプトファンの効果・効能
- うつ状態を改善
- トリプトファンは脳に運ばれ、神経伝達物質のセロトニンを作る原料になります。精神を安定させる作用を持つセロトニンが安定して分泌されることで、うつ状態を改善します。
- 鎮痛作用
- アメリカの研究で、トリプトファンが鎮痛剤としての働きを持つことが分かっています。セロトニンの摂取により痛みが軽減され、痛みへの耐性も強くなります。
- アンチエイジング作用
- 脳のトリプトファンの濃度が高くなれば「若返りの薬」とも呼ばれているメラトニンが増えます。継続的な摂取により老化防止効果が期待できます。
- 二日酔いの改善
- トリプトファンから合成されるナイアシンには、二日酔いを改善する効果があります。二日酔いの原因である「アセトアルデヒド」を分解し、不快な症状をやわらげます。
- 集中力や記憶力を高める作用
- トリプトファンはドーパミンとノルアドレナリンなどの原料となります。これらはホルモンの調節に関わっており、気分を高揚させて集中力ややる気を生み出します。
- 月経前症候群の改善
- トリプトファンを摂取することにより、鎮痛作用を得たり精神を安定させたりすることができます。月経前に起こりがちなイライラした気分や体調不良を改善できます。
- 疾病の予防や緩和
- 動脈硬化の予防や統合失調症の緩和に効果的です。また喘息を抑えるなど、さまざまな疾病予防や症状の緩和が期待できます。
- 月経前症候群の改善
- トリプトファンを摂取することにより、鎮痛作用や精神を安定させることができ、月経前のイライラした気分や体調不良を改善できます。
- 疾病の予防や緩和
- 動脈硬化の予防や統合失調症の緩和、さらにナイアシンがヒスタミンを減少させることによって喘息を抑えるなど、様々な疾病予防や緩和が期待できます。
相乗効果がある成分
- トリプトファンを含む食べ物
- 大豆製品
乳製品
ナッツ類
肉類
卵
みそ
しょうゆ
- 1日に必要な摂取量(男性)
- 体重1kgあたり2mg
- 1日に必要な摂取量(女性)
- 体重1kgあたり2mg
トリプトファンの副作用
過剰摂取により胃腸の不調が現れることがあります。また好酸球増多筋痛症候群の発症も報告されていますので、不調が現れたらすぐに医療機関を受診しましょう。
メラトニンは睡眠を誘う睡眠ホルモンの一種で、トリプトファンから作られます。
トリプトファンを原料にして脳内でセロトニンが生成された後、メラトニンに変化。
セロトニンは感情的な脳の働きをコントロールし、落ち着きをもたらして勉強や仕事などに集中できるように働いています。
このセロトニンが「Nアセチルセロトニン」に変化したあと、メラトニンに変化します。
メラトニンは通常夕方から増えて深夜に最も多く分泌され、体温を下げて睡眠を誘います。
目覚めるときは「コルチゾール」と呼ばれるホルモンが多く分泌されるのです。
メラトニンは午前0時ごろ、そしてコルチゾールは午前6時ごろに分泌が盛んになりますので、この時間帯に睡眠をとるのが理想的です。
メラトニンは時差ボケの解消など、睡眠コントロールに欠かせないホルモンです。
必須アミノ酸のトリプトファンが原料になりますが、トリプトファンは体内で合成できないので、食事から摂る必要があります。